第2回
世界から飢餓をなくす、を目標に。
#ゼロハンガー2020
ちょうど今、自分で焼いたパンを食べたところです。おいしかったんですよぉ、むふふふふ。昨日は冷凍庫で半年以上出番を待っていた煮りんごを詰めてアップル・シナモン・ロール。今日はこれまた残り物のソーセージを入れたソーセージロール。やるじゃない私、ってお腹だけでなく自信までいっぱいになりました。
実は、小麦粉が少しだぶついておりました。以前、有機栽培の農家さんから、小麦粉を譲ってもらっていたからです。でも、実はなんだかパン焼きはめんどくさい気がして一日伸ばしにしていました。
その後しばらくしてコロナ渦に突入。薬局でマスクや消毒液やトイレットペーパーが売り切れた、スーパーの棚からはホットケーキミックスや小麦粉もなくなった、というニュースが流れました。「おやまあ、小麦粉まで、、、」と、なんだかその時私、パン焼きを面倒くさがった自分を棚に上げて、空になった棚に思いを馳せました。
みんなそんなにパンを焼くの?お好み焼き作りまくるの?
きっと今になって、小麦粉が余っているお家、結構あるんじゃないかな。友人とそんな小麦粉について話をするうちに、どうやらあれは<つられ買い>だったんじゃないか、という結論になりました。「なんか買っておかなくちゃ、ってみんな思ったのよ。」そうか、もし食べるものがなくなったら困るものね。でも、実際は私たち、たくさんの食べ物を余らせたりほったらかしたり捨てたりもしているんですよね。
この9月1日から、国連の食料支援機関WFPのゼロハンガーチャレンジというキャンペーンが始まりました。食品ロスをなくして世界の飢餓をなくそう、という取り組みです。
全世界で生産される食料は、毎年およそ40億トン。地球上の全人口を賄うのに十分な量があるにも関わらず、先進国ではあまりものは捨てられ、開発途上国では貧困や気候変動、紛争などの影響で食料が足りなくなる「食の不均衡」が起きているそうです。世界では9人に1人が飢えている一方で、食料生産量の1/8が廃棄されている現状。日本の食品ロスは約610万トン、これは世界全体の食料支援、約420万トンよりも多い量。
そこで、10月16日の世界食料デーに合わせて9月10月の2ヶ月間に<#ゼロハンガー2020>という食品ロスを減らす取り組みがなされます。
具体的には、食品ロスゼロにチャレンジして,フェイスブックやツィッター、インスタグラムなどのSNS上に投稿すると、協賛企業から1投稿あたり120円が、途上国の給食などの支援に寄付されるという仕組み。このエコデパの主催、生活アートクラブも協賛企業の一つです。
なんかいいなあ、明るい取り組みだなあ、と思うのです。
理想ばっかり追いかけて、とか、できないだろうに綺麗事ばかり言って、なんて非難されることも多い今の日本の状況ですけれど、いいじゃない!理想を語れなくてなんの大人だよ、って私、思うようになりました。
私たち一人一人が知って気づいて、自分の暮らしを見つめ直していくことで、世界を変える小さな力になれる。
それも、<もったいない>から始めることができるって、すごくわかりやすいし取り組みやすい。
子供たちの未来のために、飢餓のない世界の実現に向けて、自分のキッチンから始める取り組み、よかったらご一緒しませんか?
次回は、10月中旬更新予定です。お楽しみに!