未来を紡ぐ、ものづくり。私たちが「オーガニックコットン」製品を作り続ける理由

 

オーガニックコットンを選ぶ。それだけでできる「いいこと」4つ。

 

1.大地を健やかに

「農薬に代わり活躍するのはテントウムシやニンニク」

 

 

肥料は、野菜の残さや家畜の糞などを利用して作った堆肥を使います。また、綿花は害虫が付きやすい植物ですが、殺虫剤の代わりにその害虫を食べる「益虫」のてんとう虫を畑に放して駆除。

 

 

益虫を寄せ付け、害虫が嫌う分泌液を出すマリーゴールドなども一緒に栽培しています。さらに、ニンニク・唐辛子・玉ねぎで作った液体やニームという植物などを利用した駆除剤をまいたりと、さまざまな手法を駆使した害虫対策で、大地の健やかさに貢献します。

 

 

 

2.環境汚染を防ぎ、生態系を守る

「遺伝子組み換えもしっかりチェック」

 

 

遺伝子組み換え作物(GMO)は、食べる事による人体への影響だけでなく、生態系への悪影響が懸念されております(※5)

 

 

GMO を育てる 農家は主に、広く普及している化学農薬を使用する農法を続ける為、 環境汚染は続きます。当社が使用するコットンは、GMO種が紛れ込んでいないか栽培の各段階で細かくチェックされています。

 

 

チェックは、葉や茎などをつぶして出した液に試験紙を浸けて行います。数分後に浮き上がる線が1本なら Non-GMO2本ならGMOです。

 

©︎REMEI AG/Panoco Trading CO., Ltd.

 

さらに、遺伝子検査(PCR検査)も行います。GMO の栽培が特に多いインド(※6)では、このようなチェックが不可欠です。また、種子マーケットに 依存しない体制を築くために、 Non-GMOのオーガニック種子の育種も盛んに行われています。

 

 

 

3.排水にも配慮

「漂白などの化学処理を制限」

 

 

化学農薬を使用した綿花栽培では、地下水の汚染が大きな問題になっていますが(※7)、糸から布へと加工する工程でも大量の水と化学薬品が使われます。

 

 

私たちは「環境に配慮し、機能性や見栄えを求めた過度な化学処理を施さない」ことを基本姿勢として、塩素漂白剤や防皺、防縮加工剤などを使用していません。

 

 

余計な薬剤がついていない製品は、ご家庭からの洗濯排水に混ざる化学物質の削減に貢献し、綿そのものの優しい手触りや自然な風合いの変化を楽しめ、使うほどに愛着を感じていただけます。

 

 

 

4.地球の未来を明るく

「オーガニックコットンの生産は好循環を生み出す仕組み」

 

 

肥沃な大地で手間ひまかけて育てられた綿花を、農家に利益の残る価格で買い取る。さらに、契約農家のみならず生産地域一帯の自立 支援も行う。この仕組みが広がれば、農薬や GMO よる環境汚染や健康被害への懸念(※8)、貧困からくる子どもたちの就労はなくなります。

 

 

そして、農業や環境についての高い知識と広い視野を持ち合わせた自立する農家が増え、健やかな土壌が未来へと続いていきます。

 

 

オーガニックコットンを選ぶことは、大量生産・大量消費をベースとした経済最優先の方法では決して味わうことのない幸せを多くの人々にもたらします。

 

 

 

NOC基準「一般綿と混ぜない100%のオーガニックコットン」

 

 

生活アートクラブは NPO 法人日本オーガニックコットン流通機構(NOC)の理 念に共感し、NOC が認定する製品を中心に啓蒙・販売をしています。

 


NOC
は純正なオーガニックコットン製品を普及させることを目的として 1993 年から活動を続けています。使用する綿や糸については、「正統な第三者認証機 関(※9)が証明したオーガニックコットンを常に100%使用し、その他の綿とは 混ぜない」こととし、世界的なオーガニック基準の認証を受けた原料の使用が 規定されています。

 

 

製品に付ける NOC 認定ラベルには1枚につき2円の支援金 が付加されており「NOC 貧困救済基金」を通じ、biore(ビオリ)プロジェクト支援金として生産農家やその地域の支援事業に寄付される仕組みになっています。

 

 

エコデパのオーガニックコットン製品の中で、NOCコットンを使用しているものは、商品ページ内で下のように表記をしています。

 

 

 

次のページではオーガニックコットンをつかった、これからの季節の装いにおすすめのアイテムをご紹介します。

 

 

 

<参考文献>

※5「害虫抵抗性トウモロコシの花粉のチョウの幼虫への影響 」(1999 年 ネイチャー誌)Losey 他 米・コーネル大学 「オアハカ(メキシコ)での組換え遺伝子の在来種トウモロコシへの伝達」(2001 年 ネイチャー誌)David Quist & Ignacio H. Chapela 米カリフォルニア大バークレー校 「組み換え遺伝子、野生種に混入」朝日新聞 2001 年 11 月 30 日※6 ISAAA( 国際アグリバイオ事業団 ) の 2017 年のレポート参照

※7「Pollutants from agriculture a serious threat to world’s water」 Food and Agriculture Organaization of the United Nations(FAO) 2018 年レポートより

※8「環境化学(Jpurnal of Environmental Chemistry)Vol. 1 農薬汚染による健康リスク」国立環境研究所 安藤 満氏の 1991 年のレポート 1991 年 ※9 bio.inspecta(スイス)・Control Union Certifications(オランダ)などの認証機関が年1回の審査を実施