自然の香りで癒しの空間に、「お香」のある暮らし

 

 

こんにちは、エコデパスタッフの目代です。8月も終わりに近づき、季節の変化を表す二十四節気では「処暑」に入りました。厳しい暑さの峠を越え、朝晩に秋の涼やかな風が感じられたり、秋の虫の声が聞こえてくる頃とされています。

 

 

とはいえ、実際にはまだまだ暑く、夏の間にたまった疲れもあって、秋を待ち遠しく感じる頃ではないでしょうか。秋を健やかに、心地よく過ごすために、このあたりで一度立ち止まって、疲労を癒しておきたいところです。

 

 

温泉にでかけたり、リラクゼーションセラピーを受けるのもいいのですが、「一番リラックスできるおうちでゆっくりしたい…。」という時もありますよね。そういう時におすすめしたいのが「お香」です。

 

 

今回は、日々の暮らしの中で手軽に休息や、癒しの時間を過ごすことができるお香について特集します。お香の歴史や選び方に加え、エコデパおすすめのお香もご紹介します!

 

 

 

お香の歴史とお線香について

 

「天然精油のお線香スリム(らべんだーの丘)」

 

 

お香の歴史は古く、飛鳥・奈良時代に仏教とともに日本に伝来していたと考えられています。仏教の供香(ぐこう)としてだけでなく、おもてなしや身だしなみの道具として日本人の暮らしの中に溶け込んでいきました。

 

 

その後、唐からお香の調合の技術が伝えられ、ますますお香文化が発展。江戸時代にはお香を鑑賞するための様々な作法が整えられ、「香道」として確立されたと言われています。

 

 

また、お香にはお焼香や練香・匂い袋など様々な形状のものが含まれ、「線」の形のお香を「線香」と呼びます。茶道の席でもお線香がたかれるなど、様々なシーンで使用されています。

 

 

お香の原料や香りについて

 

 

 

タブノキの葉や樹皮を乾燥させ、ごく細かく砕いたものをタブ粉といいます。これに香りの良いカツラの葉などを粉にしたものを混ぜてお線香を作ります。タブノキのほか、スギやシキミの葉でも作られています。

 

 

香りづけには白檀(ビャクダン)、沈香(ヂンコウ)などの天然香料と、合成香料が使われているものがあります。また着色料や助燃剤、防腐剤などを加えているものも。化学物質が気になる方は、香料や着色料不使用のお線香を選ぶようにしましょう。

 

 

 

お香の種類

 

 

 

お香には大きく分けて「火をつけるタイプ」と「加熱するタイプ」、「常温で香るタイプ」の3つがあります。

 

 

・火をつけるタイプ

お香というと多くの方がイメージされるのがこの「火をつけるタイプ」です。直接火をつけ、香立てにおいて使います。スティックや渦巻き、コーンなどの形状があります。

 

 

・加熱するタイプ

炭で温めた灰の上に置いて、気化した香りを漂わせるタイプのお香です。練香や印香、刻んだ香木をそのまま用いる場合もあります。

 

 

・常温で香るタイプ

香りの原料を細かく刻んで調合したものを、布や紙に包んで香りを楽しみます。匂い袋や文香などがあります。防虫効果のある香りの原料を用いた防虫香など、実用性のあるものも。

 

 

まずは手軽にお香のある暮らしを楽しみたいという方は、「火をつけるタイプ」のお香がおすすめです。また、外出先でも香りを楽しみたいという方には、匂い袋がおすすめです。

 

 

 

様々なシーンでお香を楽しむ

 

・玄関

玄関はおうちの顔であり、自分自身や家族だけでなくお客さまをお迎えする場所でもあります。来客がある30分前ぐらいにお香を焚きはじめることで、ほのかな「残り香」でお客さまをお迎えできます。

 

 

・リビング

1日の中で過ごす時間の長いリビングに、お気に入りの香りを漂わせておけば、より居心地のいい空間に。また、お掃除の後や気分をリフレッシュしたい時などにお香を焚いても◎

 

 

・寝室

お休み前のくつろぎのひと時にもお香を。刺激の少ない落ち着いた香りがおすすめです。

 

 

 

次に、原材料にこだわって作られた、エコデパおすすめのお香をご紹介します!

 

 

 

水晶粉末を加えた、清めと癒しのお線香「天然香木」

 

「天然香木」

 

 

インドネシア産天然オイル、そして5%の水晶粉末を加えた、清めのためのお線香です。古来より水晶は「浄化、開運、願望成就」として、また、西洋では「心を清める、肉体を清める、魂の純粋化」という意味があると言われています。

 

 

「天然香木(白檀)」

 

 

着色料、合成香料は一切使用しておりません。人工的な材料は省いているので、煙の量は普通です。香木本来の香りで毎日お使いいただける、清めと癒しのお線香です。

 

 

香りはお香の原料としてポピュラーな「白檀」と、香木のなかでも希少性の高い「沈香」からお選びいただけます。それぞれ、燃焼時間約15分の7cmタイプと、燃焼時間約30分の13.5cmタイプをご用意しています。

 

 

「天然香木(白檀・7cm)」

 

 

「白檀」はサンダルウッドとも呼ばれる、自然のやさしさを感じる香りです。

 

 

「天然香木(沈香・13.5cm)」

 

 

「沈香」は、伽羅・アガーウッドとも呼ばれる、甘さを抑えた香りです。鎮静作用やリラクゼーション作用に優れています。

 

 

>「天然香木」はこちら

 

 

 

自然の柔らかなお花の香りを楽しむ「天然精油のお線香スリム」

 

「天然精油のお線香スリム(窓辺のじゃすみん)」

 

 

お花や種から抽出した貴重なオイルを用いて丁寧に作られた新しいタイプのお線香です。お花本来の柔らかな自然な香りは、使う場所を選びません。

 

 

着色料や、灰を白くするための炭は不使用。燃焼時間は約30分です。5種類の香りからお選びいただけます。

 

 

「天然精油のお線香スリム」

 

 

・らべんだーの丘

すっきりとしたグリーンノートを思わせるラベンダーのフレッシュな香りです。

 

 

・あねもねの小径

奥ゆかしく愛らしい、アネモネの香りを天然バニラオイルで表現しました。

 

 

・窓辺のじゃすみん

華やかでいながら、みずみずしい香りが残るジャスミンのまろやかな香りです。

 

 

・野ばらの森

可憐でかわいらしい、野ばら特有のふんわりとした上品な香りです。

 

 

・ろーたすの池

どこか懐かしく、包み込むような蓮のやさしい香りです。

 

 

「天然精油のお線香スリム(あねもねの小径)」

 

 

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8種類の香りを楽しめる、ハンドメイドのお香

 

「メドウズ(meadows)ナチュラルインセンスファンパック」

 

 

人工合成成分は一切使用せず、竹や木炭などの天然成分のみを使用したハンドメイドのインセンス(お香)です。8種類のナチュラルインセンスを6本ずつ詰め合わせにしました。

 

 

外装パッケージには、インドのタミル語の新聞を再利用。柄行きもひとつひとつ異なり、世界に一つしかないオンリーワンのパッケージです。初めてインセンスを購入される場合やシーンに応じて使い分けたい方、贈り物におすすめです!

 

 

 

 

・ラベンダー

リラックスしたい時に

 

 

・瞑想(メディテイト)

心身の静寂を取り戻したい時に

 

 

・パチュリ

心身のバランスを整えたい時に

 

 

・リラックス

心を落ち着けたい時に、鎮静に

 

 

・パワー(リバイタライズ)

リフレッシュしたい時に

 

 

・セージ

空気を清々しくしたい時に

 

 

・ビューティー

ムードを高めたい時に

 

 

・スパイス

空気を清々しくしたい時に

 

 

化学合成原料は一切使用していないため、燃焼時の煙が優しく穏やかなのが特徴で、燃焼時間は約15分です。

 

 

また、「メドウズ(meadows)ナチュラルインセンスファンパック」は、インド南部のNGOが経営するインセンス工場で1本1本手作業で作られています。男尊女卑がいまだ残るインドでは、女性の経済的自立が大きな社会問題となっています。

 

 

 

 

そこでメドウズでは、このNGOが展開する女性の地位向上活動に協賛し、インセンスづくりのすべての工程を手作業で行うことで一人でも多くの女性に働き口を確保しています。ここで作られるインセンスの1本1本が女性の未来に繋がっています。

 

※手作りのため形が多少いびつなこともありますが、手作りの良さとしてその風合いもお楽しみください。

 

 

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森林浴効果でリラックス、青森ひばのお線香

 

「青森ひばお線香 110g入り」

 

 

青森ひばの精油を練り込んだお線香です。香炉やお香立てに立てて火を灯すと、ひばの森にいるかのような深い香りに包まれます。その香りの良さから、「お香」としてもおすすめです。また、青森ひばに含まれるヒノキチオールには蚊への忌避作用も。

 

 

原材料はタブの樹皮粉、天然ひば油、染料(植物性色粉)のみ。もちろん合成着色料や合成香料は使っていません。燃焼時間は約26分です。

 

 

青森ひばとは?

ヒノキ科アスナロ族の針葉樹である青森ひばは、高さ30mほどの常緑高木です。
地域によって名称が異なり、木曽ヒノキ、秋田スギと並ぶ日本三大美林としても有名です。

 

 

青森ひばには、ヒノキチオールという成分が含まれおり、強い抗菌力があります。別名「蚊殺しの木」とも呼ばれ、抗菌や防虫効果が知られています。主に建材、医薬品原料、繊維などに利用されてきました。平安時代後期に建てられた岩手県平泉町の中尊寺金色堂は、建材の9割が青森ヒバだということです。

 

 

身近な暮らしの中では防虫スプレーとしても利用されています。また、深い樹木の香りの精油には「リラックス効果」が期待できます。

 

 

「青森ひばお線香 110g入り」

 

 

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杉の葉そのものの香りが広がる「水車杉線香」

 

「水車杉線香」

 

 

「水車杉線香」は筑波山のふもと、周囲をぐるっと山に囲まれた茨城県八郷で作られています。作っているのは駒村さんご一家が営む駒村清明堂。

 

 

原料は杉の葉と、筑波山麓の清流から汲んできた水だけ。「お線香」と聞くと緑色を思い浮かべますが、あの緑色は実は着色料。「水車杉線香」は着色料を使用していないので茶色をしています。乾燥した杉の葉の自然な色です。

 

 

杉の葉を挽くのは、なんと松材でできた水車。八郷の急峻な斜面を流れる恋瀬川の水が水車を動かします。昔から杉の葉線香づくりには水車が使われてきました。水車でゆっくりじっくり挽くことによって熱の発生が抑えられ、杉の葉そのものの香りが引き立つのだそうです。もちろん、香料は一切使っていません。

 

 

情緒のある上品な香りで、お線香としてはもちろんのこと、お香としてお部屋に焚きしめても。

 

 

>「水車杉線香」はこちら

 

 

お香とあわせて使いたい「お香立て」も

 

「香立いおり フルール・ド・リス(左:ゴールド/右:シルバー)」

 

※受け皿は付属しておりません。

 

 

アンティークのブローチのような、存在感のあるお香立てです。あやめをモチーフにしています。淡い色のティアドロップ型のガラスがポイントです。

 

 

「香立いおり フルール・ド・リス(シルバー)」

 

 

灰がこぼれないように、お香立てをお皿等の中央に置き、お香がお皿からはみ出ないようにしてご使用ください。

 

 

「香立いおり フルール・ド・リス(左:シルバー/右:ゴールド)」

 

 

カラーはシルバーとゴールドをご用意しています。

 

 

>「香立いおり フルール・ド・リス」はこちら

 

 

 

いかがでしたでしょうか。今回は、日々の暮らしに取り入れたいお香についてご紹介しました。お香の香りでリラックスしながら、夏の疲れを癒しませんか

 

 

 

<参考文献>

発行者 鎌田章裕、監修山田松香木店『和の香りを楽しむ「お香」入門』、株式会社東京美術、2019年

吉田揚子、『お香が好き。にほんの香りを楽しむための便利帖』、SBクリエイティブ株式会社、2008年

 

 

 

ーこのコラムの書き手ー

スタッフ・目代 / mokudai
神奈川県横浜市出身で長野県在住。
夫と9歳の子どもとの3人暮らし。蚊に刺されやすい。
好きなもの / コーヒー、クリームソーダ、ヨガ