こんにちは、エコデパスタッフの目代です。皆さんは「カーボンニュートラル(脱炭素)」という言葉をご存知でしょうか?
環境省の「脱炭素ポータル」では、『二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」* から、植林、森林管理などによる「吸収量」* を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味します。』とされています。
*ここでの温室効果ガスの「排出量」「吸収量」とは、いずれも人為的なものを指します。
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。(※1)
(※1)環境省「脱炭素ポータル」
それから4年が経ち、言葉や概念としてはある程度浸透したものの、「暮らしの中では何をしたらいいの?」「家庭で気をつけるぐらいでは効果がないのでは?」と思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか?
環境省の調べでは、ひとりひとりが日常生活を少し見直すだけで、国内全体のCO2を大幅に削減できると言われています。
その一方で、気候変動に対する日本国内の消費者の問題意識は、世界各国の人々とくらべて極めて低いという調査結果も。(※2)
(※2)「サスティナブルな社会の実現に関する消費者意識調査(2022年)」より
これは、環境のための取り組みが「より手間がかかる」「暮らしが不便になる」といった、「我慢・犠牲の上に成り立つものだ」という潜在的な意識を持たれることが多いためかもしれません。
「こうしないと」「ああしないと」という、暮らしに制限をかけた取り組みは長続きせず、窮屈に感じてしまうのではないでしょうか。
かねてよりエコデパでは、楽しく、より豊かな暮らしを送りながら環境問題に貢献する方法の一つとして、「木のある暮らし」をご提案してまいりました。そして「木製品」を暮らしに取り入れることは、「脱炭素」への取り組みとしても有効です。
そこで今回は、秋の暮らしを楽しみながら「脱炭素」に貢献できる木製品を、CO2吸収量とあわせてご紹介します!
「木製品を選ぶ」ということ
エシカル・エコロジーは、よりよい暮らし、より豊かな人生と両立することができます。その一例として、生活にできるだけ多くの「木」を取り入れること。
木製品は、製品になる前に、成長する過程でたくさんの二酸化炭素(CO2)を吸収しており、役目を終えるその日まで、炭素(C)として製品の中に固定しています。
このため、木材は「炭素の缶詰」「炭素の貯蔵庫」などとよばれており、この貯蔵された炭素量は、CO2量に換算して表現することができます。
木製品を積極的に利用し、使い続けることが、脱炭素にどれだけ貢献しているのかを実感できるよう、エコデパの運営会社生活アートクラブでは、第三者機関の協力を得て、取り扱うすべての木製品に含まれる炭素量を可視化することに成功しました。
よりよい暮らしを求める中での自分の選択が、脱炭素に向けた大きな役割を担っていることを、商品の購入を通じて実感していただけたらと願っています。
キッチン・食卓から脱炭素
「収穫の秋」「食欲の秋」という言葉もあるように、秋は食卓が豊かに、楽しくなる季節です。また、お客さまを招いてのホームパーティーも増える時期ではないでしょうか?キッチングッズやお皿、カトラリーを木製品にすることで、温もり感のあるキッチン&食卓を演出しながら脱炭素を!
・立てられて衛生的!青森ひばの丸型まな板
青森ひばを使い、職人が一つひとつ丁寧に作った丸型のまな板です。タテ置きした際に接地面が少なく水切れがよくなるよう、カーブを描くように形作っています。奥行があるので食材が転がりにくく、広いスペースで調理できます。
青森ひばは抗菌力が高くカビの生えにくい材ですが、立てて置く際の設置面を少なくし、よりカビにくくなっています。
また、抗菌・防虫・防カビ効果の高い青森ひばを後世に受け継いでいくため、年間調整伐採された資材を活用しています。
<CO2吸収量>大:975.7g/小:561g
・根野菜の汚れをきれいに落とす「根野菜ブラシ」
栄養価の高い根野菜の皮部分を食べるために、周りの泥だけを落とすブラシです。一般的なタワシだと、硬くて皮までこそげ落としてしまいますが、「根野菜ブラシ」は野菜の凸凹に適した設計にしているため、泥だけを落とすことができます。
硬い木材の国産ブナを使用することにより、毛が抜けにくくなり、ボンド等を使用しなくても直植えすることが可能になりました。塗装には、自然素材を中心とした安全性の高いワックスを使用しています。
<CO2吸収量>81.7g
・国産のひのきで作った、木目の美しいお皿
岐阜県または長野県産ひのきを使用したお皿です。安心、安全な製品を提供するために、職人が一つひとつ丁寧に手作りで仕上げています。ひとつひとつ表情が違って、木そのものの自然の風合いを楽しめます。
ひのきは緻密で狂いが生じにくく、ほどよいかたさを持つ耐久性の高い木材です。色調、光沢、方向も優れており、木製家庭用品として使用されてきました。
また、仕上げには植物オイルを使用しています。表面のオイルが薄くなってきた場合は、オリーブオイルなどの植物オイルや植物性のワックスを塗ってお手入れをしてください。
<CO2吸収量>15cm:133.3g/18cm:187g/24cm:317.1g/30cm:585.4g
・木の器とあわせて用意したい「森を育てるワリバシ」
大人数のホームパーティーなどでは、やっぱり割り箸が便利ですよね!「森を育てるワリバシ 50膳入」は、国産間伐材を利用して作られた、無漂白・無着色・防カビ剤を使用していない、安心・安全な割り箸です。
手に馴染みやすい、柔らかなフォルムに作られていて、口に運ぶたび、スギのよい香りがします。
箸袋は、折ると箸置きになるようデザインされています。
一膳一膳、異なる木の風合いをお楽しみください。
<CO2吸収量>325.2g
バスルームから脱炭素
これからの季節、一層楽しみになるのがバスタイム。体の冷えや疲れを癒すひとときに、ひんやりしにくく木の香りが楽しめる木のバスグッズで、リラックス&脱炭素を!
・おうちで手軽にひば風呂を楽しめる「青森ひばの湯玉」
湯船に浮かべるだけで手軽に青森ひば風呂が楽しめます。青森ひばの香りにはストレスを和らげたり、集中力を増す作用があるとされています。手で握ってマッサージにも。
入浴以外にも、タンス、押入の中に入れて防虫・消臭にもお使いいただけます。香りが薄くなってきたら、サンドペーパーで磨いたり青森ひばの精油を浸みこませたりすると再び香りが蘇ります。
<CO2吸収量>154.5g
・なめらかな肌触りで、ひのきの香りが楽しめる「風呂椅子」
お尻がひんやりせず、やさしい座り心地の国産ひのきの風呂椅子です。優しい色合いと肌触り、そして爽やかな香りが心身ともに癒してくれます。また、ひのきにはヒノキチオールという成分が含まれ、天然の抗菌作用を発揮します。
どちらも丁寧に角をとってあるので、お肌を傷つけません。釘を使用していないので、錆びる心配がないのもポイントです。
大人用の「親」とお子さま用の「子」があり、親子おそろいの風呂イスで、楽しいバスタイムをお過ごしください。
<CO2吸収量>親:2601.7g/子:1626.1g
・タガの落ちないヒノキの湯桶で、おうちで温泉気分
栃木県産のヒノキを使用した湯桶です。タガが落ちないように固定されているので、お手入れがとっても簡単。手軽にお風呂でヒノキの香りをお楽しみいただけます。
<CO2吸収量>15cm:725.2g
いかがでしたでしょうか。今回は「脱炭素」に貢献できる「木製品」をご紹介しました。温もり感のある木のアイテムはこれからの季節にぴったりです!秋の暮らしを楽しみながら、気軽に「脱炭素」の取り組みをはじめませんか?
ーこのコラムの書き手ー
スタッフ・目代 / mokudai
神奈川県横浜市出身で長野県在住。
夫と9歳の子どもとの3人暮らし。蚊に刺されやすい。
好きなもの / コーヒー、クリームソーダ、ヨガ