こんにちは、エコデパジャパンの目代です!子どもから大人まで、幅広く親しまれている「おかき」。日常のお茶請けとしてだけでなく、手土産やギフトとして選ばれるお菓子でもありますよね。
古くは神事や祝い事でお供えした「鏡餅(かがみもち)」のお下がりを小さく欠き、焼いたり揚げたりして、お菓子にしていたそうです。一方、現在市販されている米菓の多くは「くず米」や「古米」などが使われています。
そんな中、あられ一筋80年余りの「精華堂」では、おかきを本来の姿に戻したいと、神様にお供えするほど素晴らしい餅(もち米)を使ったおかき作りをされています。今回は「精華堂あられ」のおかき作りへのこだわりや、おすすめのおかきをピックアップしてご紹介いたします!
昔は神様にお供えした鏡餅で作られていた「おかき」
おかきは日本発の最も古いお菓子といわれています。日本人は神事や祝い事でお供えした「鏡餅(かがみもち)」のお下がりを小さく欠き、焼いたり揚げたりして、お菓子として食していました。鏡は古来、呪術的な霊力を備えたものとされ、祭器や首長の権威の象徴とされてきました。
また、餅も神聖な力が宿る食べ物と考えられており、この鏡餅を食することは、その霊力をいただくことにつながっていたのでしょう。「おかき」と呼ぶのは、手で「欠(か)いて」作られていたから。奈良時代の書物には既にその名が見られます。
現在、市販の米菓には「くず米」や「古米」などが使われることが多いのですが、精華堂はおかきを本来の姿に戻したいと、神様にお供えするほど素晴らしい餅(もち米)でつくるという伝統をいまに蘇らせました。こんな「おかき」は他にはありません。
無農薬の「みやこがねもち」がおいしさの原点
米菓の美味しさを決めるのは、主原料のもち米。そこで精華堂の清水精二(現会長)さんは日本中の農家をくまなく歩き、おかきに合うもち米を探したそうです。そこで出会ったのが、宮城県産の銘柄「みやこがねもち」。もち米の王様ともいわれる品種です。
宮城県の農家でご馳走になったお米は、それまで食したことのない味でした。香り、旨み、歯ざわり、のど越し、すべてにおいて「本物!」と感動したそう。聞けば、無農薬とのこと。手間ひまかけて育てた無農薬・化学肥料不使用のもち米が本物の美味しさにつながるのだと、清水社長が確信した瞬間でした。
生産者との信頼と協働が実を結ぶ
「みやこがねもち」で日本一のおかきをつくるため、宮城県大崎地区の生産者と協働でお米をつくることにしました。この大崎地区一帯は、持続可能な循環型農業として2017年、世界農業遺産に東北で初めて認証された地域。
良い農産物をつくるだけでなく、豊かな環境を守ることに情熱を傾ける生産者たちとのコラボです。使用されるお米はすべて、いつ・どこで・誰がつくったのかが分かる田んぼの履歴書もあるといいます。
さらにすごいのは、あの「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんに指導を受け、自然栽培の米作りに取り組んでいること。農薬や化学肥料を使用しないことはもちろん、有機肥料すら使わない栽培法。自然とのバランスをとりながら、地力を活かして人がお米をつくるのです。
自然栽培の生産者はまだわずかですが、このネットワークを広げていきたいと清水社長は考えています。また、契約農家から全量買い取るので、生産者をバックアップすることにもつながっています。現在、精華堂のおかきは7割ほどが有機栽培米を使っていますが、将来的には全量を有機栽培米にしたいと意欲満々です。
唯一無比。厳選したこだわりの調味料
全国から美味しい素材を厳選し、本物の素材だけの美味しさと深い味わいを追求しています。
【有機醤油】
国産小麦と国産丸大豆から作られた香り高い醤油
【ざらめ(砂糖)】
原料は有機栽培のさとうきび
【昆布】
北海道日高産の真昆布
【米】
こだわりの「みやこがねもち」
【みりん】
国産の有機もち米を使用したみりん
【塩】
壺焼き製法で作られたミネラル豊富な焼き塩
【白醤油】
有機小麦・有機大豆を使用した白醤油
【かつお節】
近海一本釣りの鰹を使用
そして最後の決め手は「職人の手技」
手間をかけた手のし、手揚げ(高温カラッと揚げ)、手焼き、手付け、手詰め、これらの工程は機械ではなく、すべて職人さんたちの手を使っておこないます。
特についたお餅を乾燥させる塩梅は、職人の経験と勘がものをいいます。その季節、温度、湿度などさまざまな条件の中で頃合いを見極めるそう。生地の良しあしでおいしさに違いがでるのです。
おうち時間がもっと豊かに、美味しいおかきの食べ方
お米は加熱すると、澱粉(でんぷん)がアルファ化してふっくらとしたご飯に。おかきは一度蒸したもち米を再度、加熱(焼く・揚げる)するので、2度アルファ化することになり、消化がよいのだそう。
洋菓子に比べて脂質やカロリーが少ないのも特徴ですが、腹持ちがいいので、少ない量でも十分満腹感を得られるのがうれしいですよね!
さらによく噛むことで、唾液の分泌もよくなり、消化吸収を助けてくれます。清水社長も「よく噛んで食べてほしい。そうすればおかきの本当のおいしさが分かりますよ」と力説。ぜひいつもよりじっくり噛んで、味わってお召し上がりいただけたらと思います。
そして、おかきといえば緑茶ですが、精華堂あられのおかきは緑茶だけでなく、珈琲・紅茶・ワイン・ほうじ茶などおかきの新しいペアリングをお楽しいただけます!
【黒糖かりん×珈琲】
国産有機もち米を使用し、有機紅花油でカラッと揚げました。黒糖醤油で仕上げたかりんとう風おかきです。生地の外側はしっとり、中はサクサク!おかきとかりんとうの美味しさを両方味わえます。黒糖醤油のコクのある甘さに珈琲の香りがぴったり。互いの旨みが広がります。
【CAMEMBERT TART(カマンベールタルト)×紅茶】
おかきとは思えない洋風のチーズタルト。生地は国産のもち米を使用し高温短時間でカラッと揚げました。またヨーロッパから取り寄せた、カマンベール約75%のナチュラルチーズを使用。チーズの甘み、生地の香ばしさ。そしてほんのり醤油味が絶妙です。紅茶の新定番お菓子になりそう!
>「CAMEMBERT TART(カマンベールタルト)」はこちら
【ANKO TART(あんこタルト)×ほうじ茶】
あんこの上品な甘みと、だし醤油で味付けしたサクサク食感のタルトが絶妙な味わいの「ANKO TART(あんこタルト)」。サクサク生地とねっとり餡のハーモニーをお楽しみください。香り高いさっぱりとしたほうじ茶は、品の良いあんこタルトの甘さと塩味を引き立ててくれます◎
【手のし柿の種×ビール】
国産有機もち米を使用し、職人が手のしでのばした餅を一粒一粒柿の種サイズにカット。「焼き」と「冷まし」を繰り返す独自の「びっくり焼き」製法で焼き上げました。中身が詰まっているので、芯までしっかり味わえる歯応えです。
味付けは国産有機醤油をベースに、北海道から取り寄せた昆布と九州水揚げのカツオのかつお節でダシを取り、コクと深みを一層増した特製の醤油ダレを使用したこだわり抜いた究極の柿の種です。無意識につまむのは、もったいない、しっかりした味わいです。
ベーシックな味わいに加え、海老・ゴマ・海苔・アオサの香りが楽しめる「ミックス」、落花生と甘辛醤油の味わいの「甘辛落花」の3種類。どれもビールやハイボールなど、お酒のおつまみにぴったりです!
贈り物にも◎5つの味を楽しめる「おかき詰め合わせ」
手間と時間を惜しまずに、自然乾燥した生地を職人が丁寧に焼いた昔ながらの本格堅焼きおかきの詰合せです。国産有機認証もち米を使用。 こだわりの5つの味を2枚ずつお入れしました。
黒醤油味(京角、城)は木桶仕込みの有機醤油をベースに、白醤油味(白醬油京角、豆入年輪、アオサ年輪)は愛知県の有機白醤油をベースに、かつお節と昆布のだしで旨味を出しています。手間と時間が必要で大量生産ができない逸品です。お米や素材本来の美味しさをのど越しまでお楽しみください。
こちらの商品はご注文時のラッピング指定の有無にかかわらず、箱入りを写真の包装紙に包んでのお届けとなります。ギフトとしてもおすすめです。
いかがでしたでしょうか。今回は長きに渡ってこだわりのおかきを作り続けている「精華堂」についてご紹介いたしました。ご自身やご家族とのお茶の時間に、大切な方へのギフトに、本物のおかきはいかがですか?
ーこのコラムの書き手ー
スタッフ・目代 / mokudai
神奈川県横浜市出身で、夫と7歳の子どもとの3人暮らし。蚊に刺されやすい。
好きなもの / コーヒー、クリームソーダ、ヨガ