【季節を楽しむ、手づくりのすすめ】寒仕込み味噌

 

 

こんにちは、エコデパスタッフの目代です。大寒に入り、一年のなかで最も寒さが厳しくなる頃ですね。この時期は味噌づくりに適していると言われ、寒の内に仕込む味噌は「寒仕込み味噌」「寒味噌」と呼ばれます。気温の低さによって雑菌が少なかったり、発酵がゆっくりと進むことで、いっそう美味しい味噌に仕上がるのだそうです。

 

 

そんな今の時期にぴったりの味噌づくりですが、「手づくり味噌は手間がかかりそうで、チャレンジできないでいる。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 

 

 

一見すると工程が多く、難しそうに見える味噌づくりですが、気軽に少量からでも仕込むことができます。また、大豆の水煮を使うことで、より簡単に味噌づくりをお楽しみいただけます。

 

 

現在エコデパで公開中の「はじめませんか?味噌づくり」特集では、手づくり味噌のレシピも公開中です!そこで今回は、味噌づくりにおすすめのアイテムをピックアップしてご紹介します。

 

 

 

一冊は持っておきたい「手づくり伝統食レシピ」の決定版

 

「手づくりのすすめ/増補改訂版」

 

 

食べ物の力と先人の知恵がぎっしり詰まった、一冊は持っておきたい台所のお助け本です。

 

 

「手づくりのすすめ/増補改訂版」

 

 

なるほどの知識やレシピが、味わい深いイラストや文字で季節ごとに簡潔にまとめられています。

 

 

・春(酒まんじゅう 味噌 コウジ―麹・糀 ほか)

・夏(豆腐 梅干 ドレッシング ほか)

・秋冬(柿酢 醤油 コンニャク ほか)

・資料 食品添加物

 

 

>「手づくりのすすめ/増補改訂版」はこちら

 

 

手早く一気に大豆をつぶせる「イモツブシ」

 

「イモツブシ」

 

 

茹でた豆や芋などをつぶす調理器具です。国産のステンレスと柄の部分にはブナを使用。シンプルなデザインでキッチンになじみます。

 

 

「イモツブシ」

 

 

味噌づくりの際のアツアツの茹で大豆を一気に大量にづぶすことができます。また、コロッケやマッシュポテトやスイートポテト作りなど、様々なお料理で活躍します。離乳食づくりにもどうぞ。

 

 

>「イモツブシ」はこちら

 

 

 

どっしり安定感のある常滑焼の「すり鉢」

 

「すり鉢」

 

 

陶器で出来ているため、素材を傷めることなくすることができる「すり鉢」です。すりやすいよう、くし目が整えてあり、釉薬には特別な薬や金属を使用せず、本体と同じ土を使って釉薬を施しました。

 

 

味噌づくりでは、ゆでた大豆をすりつぶす際に重宝します。普段のお料理でもゴマをすったり、山芋をすってとろろにしたり、離乳食づくりなどでも活躍し、1つは持っておきたい調理道具です。

 

 

「すり鉢」

 

 

>「すり鉢」はこちら

 

 

 

軽くて丈夫な「すす竹」でつくった、味噌のためのへら

 

「すす竹味噌へら」

 

 

すす竹とは燻した竹のことで、燻すことによって軽くて使いやすくなるだけでなく、防虫・防カビ効果が増して、耐久性の高い道具になります。「すす竹味噌へら」はひとつひとつ、いぶし焼きですす処理し、手づくりしています。

 

 

「すす竹味噌へら」

 

 

天地返しや取り出すときなど、味噌を扱うのに最適な形状となっています。また、小回りのきく大きさで手巻き寿司用のしゃもじとしても◎

 

 

>「すす竹味噌へら」はこちら

 

 

 

軽くて通気性抜群、着け心地のいい「かや 三角巾」

 

「かや 三角巾(山吹)」

 

 

通気性・吸水性がよく、洗うほどにふんわりとやさしい肌触りになる「かや(蚊帳)」。炊事に家事にぴったりの素材です。そんな「かや(蚊帳)」を使った三角巾が新登場。

 

 

「かや 三角巾(山吹)」

 

 

蒸れにくく軽いので、長く身に着けていても快適です。大きめで、頭を優しくすっぽり包みこみます。毎日のお料理やおそうじに重宝する一枚で、衛生面での配慮が大切な味噌づくりの際にもおすすめです。

 

 

また、かやならではの美しい色合いに、真田紐がアクセントとなり暮らしを彩ります。カラーは山吹、桜、紫からお選びいただけます。

 

 

「かや 三角巾(桜)」

 

「かや 三角巾(紫)」

 

 

>「かや 三角巾」はこちら

 

 

 

味噌づくりに欠かせない、美味しいお塩

 

「海の精あらしお(赤)」

 

 

富士箱根伊豆国立公園内の立体塩田で、伊豆大島産海水を天日濃縮しました。粒子が均一できめ細かく、しっとりしています。味噌づくりにもぴったりの、スタンダードなお塩です。

 

 

>「海の精あらしお(赤)」はこちら

 

 

また、一味違ったお塩がお好みの方には「ゲランドの塩」がおすすめです。

 

 

「ゲランドの塩」

 

 

フランス・ブルターニュ地方にあるゲランドの塩田で、9世紀から機械をほとんど使わない伝統的手法を用い、塩職人の手により今日まで作られている天日塩です。天日塩は、文字通り「天日の力で海水の水分を蒸発させて得られた塩」です。自然環境を活かして作られているため、収穫時期は7~9月の3ヶ月。短い夏の間に限られています。

 

 

古くはブルボン王朝時代から今日に至るまで、フランス料理の名シェフたちから高い評価を受け続けています。

 

 

>「ゲランドの塩」はこちら

 

 

>その他の「手づくり味噌アイテム」はこちら

 

 

 

「手作りだけでなく、色々な味噌を楽しみたい」という方に

 

地域によって材料や味わい、見た目も異なる味噌。慣れ親しんだものや手作りのものだけでなく、「いつもと違った味噌を試してみたい!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。現在エコデパでは3種類の味噌をご用意しており、どれも原料や製法にこだわってつくられた、自慢の味噌ばかりです。ぜひお試しください!

 

 

・岩手県産大豆と国産米を使って1年熟成した、味わい深い味噌

 

「みちのく味噌こし 500g」

 

 

岩手県産大豆と国内産米、塩は瀬戸内海の国産塩を使用し、木桶で1年長期熟成させた味わいのある味噌です。アルコールは加えていないのでおいしさが生きています。

 

 

また仕込み水には、岩手県北上山地の早池峰山麓一帯の雪解け水が、長い年月をかけて山肌に浸み込んでろ過された地下水「早池峰霊水」を使用。使いやすいカップ入りですので、容器に移し替えずにそのままご使用いただけます。

 

 

>「みちのく味噌こし 500g」はこちら

 

 

 

・四国のはだか麦と九州の大豆、国産米を使った、甘口タイプの合わせ味噌

 

「鹿児島合わせみそ 1kg」

 

 

四国のはだか麦、九州の大豆、国産米を100%使用した甘口タイプの味噌です。通常の合わせみそは1~2ヶ月の熟成ですが、8~10ヶ月の長期間熟成させる為、まろやかな風味に仕上がっています。塩分が約9%で、他社品の合わせみそに比べてお塩控えめです。

 

 

>「鹿児島合わせみそ 1kg」はこちら

 

 

 

・まろやかで豊かなうまみ、九州ならではの無添加「麦みそ」

 

「チョーコー 無添加長崎麦みそ 500g」

 

 

国産のはだか麦を使用した、九州ならではの麦みそです。熟成後に熱処理を行っていない「生(なま)みそ」ですので、みそ本来の風味と香りが引き立つ逸品です。お味噌汁はもちろん、もろきゅうなどにも良く合います。

 

 

>「チョーコー 無添加長崎麦みそ 500g」はこちら

 

 

>エコデパの「調味料」一覧はこちら

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。今回はこれからの季節にはじめたい手仕事「手づくり味噌」をテーマにお届けしました。日本の伝統食であり、日々の食卓に欠かせない味噌。今年は「手づくり味噌」のある暮らしを楽しんでみませんか?

 

 

 

 

>「はじめませんか?味噌づくり」特集はこちら

 

 

 

 

ーこのコラムの書き手ー

スタッフ・目代 / mokudai
神奈川県横浜市出身で長野県在住。
夫と8歳の子どもとの3人暮らし。蚊に刺されやすい。
好きなもの / コーヒー、クリームソーダ、ヨガ

 

みそソムリエ直伝の味噌レシピも!「手づくり味噌」がある豊かな暮らし

 

 

こんにちは、エコデパスタッフの目代です。大寒が近づき、寒さが一層厳しくなってまいりました。一年の中で最も冷え込む時期である大寒は、昔から味噌づくりに適していると言われています。

 

 

そこで今回は「いつもの、読みもの」特別編として、「みそソムリエ」として活動されている小野敬子さんに、味噌の魅力から手づくり味噌のポイント、アレンジまで伺いました。

 

 

 

味噌嫌いだった私が「みそソムリエ」になった理由

 

 

 

こんにちは、味噌が嫌いだったみそソムリエの小野です。子どもの頃は家で出て来る味噌汁は具だけ食べて汁を残していました。味噌汁をはじめ、和食に興味がなくパンとパスタ、ラーメンがあれば生きていけると思っていた20代。

 

 

そんな中、姉の食物アレルギーの発症で食生活が変わりました。果物にはじまり、小麦のアレルギーになった姉と辿り着いたのが【麹】でした。発酵食品を摂ると腸内環境が整って、アレルギー症状が落ち着くなどと聞きつけ、塩麹からはじめました。

 

 

そして、地元である東京都町田市で麹作りをしている井上糀店で麹を購入したことがきっかけで、手作り味噌の美味しさに出会いました。こんなに美味しい味噌をたくさんの人に知ってもらいたい、井上糀店で開催されている味噌教室をもっと盛り上げたいとの気持ちが高まり、味噌作りと麹作りを同店で学び2013年にみそソムリエの資格を取得。手作り味噌のワークショップを出張で開催するようになったのです。

 

 

「手作り味噌ワークショップの様子」

 

 

手づくり味噌と塩麹をはじめとする発酵調味料を使った食生活は、美味しいからこそ続けられました。そして、続けていくうちに体調の変化を感じるように。

 

 

張りがちだったお腹の調子が良くなり、毎年こじらせていた喉の痛みから来る発熱もなくなりました。乾燥肌の悩みも落ち着き、シンプルなケアで過ごせるようになり【食べているもので体は出来ている】を体感しました。

 

 

ゆっくりじっくりですが、私が感じることの出来た嬉しい変化を一人でも多くの方に実感してもらいたい、この気持ちで今日まで活動ができています。

 

 

 

毎日の暮らしの中で感じる味噌の魅力

 

味噌と言っても、手づくり味噌から市販のものまで様々。そんな種類豊富な味噌をブレンドして味噌汁をつくることで、味のバリエーションが増え、食べ飽きずに毎日続けることができます。具材も季節の野菜や冷蔵庫に残っているもの、使いかけの乾物など、なんでも合わせられます。

 

 

「なんでも合わせられる、懐の深いお味噌汁」

 

 

さらにお鍋も使わず、1杯ずつ作ることができる【味噌玉】を作って保存しておくと、いつでもどこでも手軽に味噌汁が楽しめます。

 

 

「味噌玉のアレンジ」

 

 

 

味噌を使ったアレンジレシピも

 

味噌汁以外にも【塩】や【醤油】の代わりとして、調理に使うことも。味に深みが出るので洋風のメニューにもおすすめです。

 

 

・ミートソースに

ひき肉(塩こうじで下味をつけたもの)と玉ねぎを炒め、トマト(水煮でも可)を加えて煮込む時に味噌とローリエを入れます。仕上げは甘酒(はちみつ)とコショウ、味噌の香りを楽しみたい方は仕上げにも味噌を加えます。パスタはもちろん、温めたお豆腐や蒸し野菜と合わせてもおいしいです。

 

 

・シーザードレッシングに

味噌、酢、粉チーズ、豆乳を混ぜ合わせてドレッシングに。お好みでブラックペッパーをプラスしてください。

 

 

・スペアリブに

骨付き肉に味噌、はちみつ(甘酒)、みりんを揉み込んでから焼き上げます。甘みは味噌の塩分とのバランスで調整してみてください。唐辛子や柚子をプラスすると味の変化も楽しめます。調味料を揉み込んだお肉は冷凍保存が可能です。たっぷりのお野菜と煮込んでポトフにも。

 

 

 

正解も間違いもない、自分の味を楽しむ「手づくり味噌」

 

 

 

自分でつくった味噌は発酵・熟成して行く様子、色や香りの変化を楽しみながら食べごろを待ちます。【味噌作りとはこうである】というような決まりはありません。初めて味噌づくりをする際は、不安になることもあるかもしれません。ですが、食べごろは自分が美味しいと思った時ですし、材料の選び方や配合する割合で味も変わります。

 

 

昔と違って今は材料は全国から、1年中いつでも手に入れることができます。「1年に一回5キロや10キロ、まとめて仕込むのはちょっと大変そう…」と思われる方は、まずは少量からはじめて、食べごろや材料の好みを見つけてみるのはいかがでしょうか。

 

 

手づくりの味噌は仕込んでから2年間は発酵し続けます。この間は色、香り、味も変化して行くので半年後が美味しいと言う人、1年後が美味しいと言う人もいます。材料も塩の種類を変えたり、大豆以外にも黒豆や小豆、ひよこ豆でも味噌をつくることができます。バリエーションをあげたらきりがないくらい、味噌づくりには楽しみ方がたくさんあるのです。

 

 

ライフスタイルや好みに合わせて、昔ながらの味噌作りを参考にしながら、ご自身に合った味噌づくりをぜひ見つけてくださいね。

 

 

 

「手作り味噌」あるある、カビのお話

 

「味噌を作ってみたいけれど、カビが生えてしまったらどうしよう。」という質問をよくいただきます。びっくりするかもしれませんが「カビは生えるもの、生えなかったらラッキーです。」とお伝えしています。

 

 

カビは空気のないところには生えませんので味噌に生えるカビは空気に触れる表面のみです。決して味噌の中に向かって生えませんので、表面のカビを取り除けば問題ありません。私は味噌の上(表面)に「経木(クッキングウッドシート)」を乗せて空気に触れないようにしています。

 

 

 

 

「経木(クッキングウッドシート)」は吸水性・抗菌力・通気性があるので、味噌の余分な水分を取りつつ、菌もよせつけません。お肉やお魚の保存やおにぎりを包む際、天ぷら等のお料理にも最適です。

 

 

「クッキングウッドシート 30枚入 北海道産経木」

 

 

>「クッキングウッドシート 30枚入 北海道産経木」はこちら

 

 

スクエアタイプもございます。

 

 

「クッキングウッドシートスクエア 30枚入 北海道産経木」

 

 

>「クッキングウッドシートスクエア 30枚入 北海道産経木」はこちら

 

 

また、カビと一言で言いますが、食べられないカビと食べられるカビがあります。味噌の原材料になる麹は【麹カビ】、チーズも食べられるカビと言われますね。

 

 

「食べられるカビ→発酵」「食べられないカビ→腐敗」と言われていますので、私達の周りにある【カビ】とも上手く、仲良く過ごしていきたいですね。

 

 

 

みそソムリエ直伝!味噌づくりのアレンジ術

 

1.初めての味噌作りにおすすめのレシピ

麹がたっぷり、甘めの味噌です。この割合を元に、作りたい量に合わせて2倍量、3倍量と増やしてみてください。

 

(出来上がり約500g/塩分約10%)

・乾燥大豆 100g

・麹    200g

・塩    40g

 

※半年後くらいから食べごろです。

※2年間は常温での保存が可能です。長期保存(3年以上)を希望の場合は塩の量を52g(13%)に変更してください。

 

 

 

2.麹歩合(こうじぶあい)で楽しむ味噌づくり

「麹歩合」とは麹と豆(乾燥時)の割合のことで、麹1:1豆(乾燥時)の場合は「麹歩合10歩(ぶ)」と言います。1.初めての味噌作り」は麹歩合20歩です。麹歩合が高くなると甘みが増します。

 

 

・麹歩合30歩の白味噌(熟成期間の短い低塩分の味噌)

乾燥大豆は浸水後、茹でる前に手で揉んで皮を取り除くことで白い味噌になります。米麹はあらかじめすり鉢かフードプロセッサーで細かくしておくことでなめらかな味噌になります。少しの手間をかけるだけで、いつもと違う仕上がりの味噌に。生の野菜やドレッシングに大活躍です。

 

(出来上がり約550g/塩分約6%)

・乾燥大豆 100g

・米麹   300g

・塩      30g

 

※食べごろは2週間後から、食べ始めたら冷蔵庫にて保管し早めに食べきります。

 

 

3.お豆の味を楽しむ味噌づくり

味噌は大豆だけでなく、黒豆や小豆、ひよこ豆、金時豆などでもつくることができます。ぜひ味の違いを楽しんでみてください。

出来上がり約700g/塩分約12%)

・乾燥豆  200g

・麹    200g

・塩    72g

※8ヶ月後くらいから食べごろです。

 

 

4.塩で楽しむ味噌づくり

市販の味噌の塩分濃度は約12%~15%ですが、手作り味噌の場合は10%程度がおすすめです。塩分濃度に対する塩の量は以下の計算式で計算できます。

 

 

計算式:(茹で上がりの豆<g>+麹の量<g>)✕設定したい塩分濃度<%>

(茹で上がりの豆の量=乾燥大豆の2倍量とする)

 

 

また、マグネシウムが多い塩を使うと、パンチのある昔ながらの味噌らしい仕上がりに。カルシウムが多い塩を使うと、甘さを感じるやさしい仕上がりになります。

 

 

詳しい味噌づくりの手順については、エコデパのお買い物サイト内の「手づくり味噌特集」ページご紹介しています。ぜひそちらをご覧ください。

 

 

>「手づくり味噌特集」ページはこちら

 

 

次のページでは、味噌づくりにおすすめのアイテムをご紹介します!