健康な森林を見たことはありますか?
私は今の仕事をするまで、日本はまだまだ森林がたくさんあるな、と安心しておりました。 しかし、健康な森林というものが本来どの姿なのかを知りませんでした。 ここ数年は動物たちが餌を求めて山からおりてきてしまうニュースを良く目にします。昔はなんでだろう・・・としか思わなかったのです、今なら納得です。
森林の中には人の手によってつくられた「人工林」と自然に造林された「天然林」があります。人工林では比較的成長が早く、建築用途に適した針葉樹林が多いのが特徴です。
天然林は自然の力で樹木の種子が発芽し、成長して自然の状態が保たれている状態です。 ブナやコナラなど動物たちの餌となる木の実がなる広葉樹林が多く育ちます。動物たちが山からおりてくる理由は、広葉樹が減っているからです。
人が全く立ち入らず自然状態で長期安定している森林の事は「原生林」と呼びます。 原生林は多様な生物が生存し、豊かな生態系が残っている事から世界遺産の自然遺産として登録されている場所が多く、日本では屋久島や小笠原諸島、白神山地、知床などが世界遺産の原生林として有名です。
そして課題が多い森林が針葉樹となります。かつて日本には天然林がたくさんありましたが、戦後に建材用に針葉樹を植えるため、広葉樹を伐採し、人工林に変えてしまった過去があります。人間が手を加えてしまった森は人間が管理し続けないと荒れてしまいます。植栽から伐採までの間に、下草刈り、間伐、枝打ちなどが必要になります。 しかし、日本の木材は現在ほとんどを輸入に頼っている状態となっているので、国内で造られた人工林が荒れたまま放置されて新たな問題を引き起こしているのです。
手入れをされた森林は太陽光が差し込み、草や、低木、動植物が育って共存するようになります。手入れができていない森は枝葉が重なり合い、お互いの成長を阻害してしまいます。さらに太陽光が入り込めないため、暗い森林になっています。
手入れをされた人工林
木々の間隔が保たれていて、太陽光が差し込んでいる明るい森林。
人工林を荒れた森にしないために私たちができることは、日本の木を積極的につかうことです。特に伐採までに行われる間伐で出る木材「間伐材」を有効に使うことが、森林所持者の支援にも繋がります。エコデパジャパンは国産材製品を積極的に取り入れており、木づかい運動に参加しています。国産材製品の売り上げの一部を、日本の森作りのために寄付しています。
私もこの仕事をしてから家に木製品が増えました。ぬくもりがあって、使い心地もいいものだなと感じています。
【国産間伐材【栃木県産国産材】ひのき間伐材トレー 丸型
【国産間伐材を利用】森を育てるワリバシ 50膳入【福井県産スギ】
今起こっている問題をいい方向に変えていけるのは、私たち一人ひとりの選択にあると思います。生活に取り入れたい!と思える木製品を私たちはこれからもご提供できるように努めて参りたいと思います。
〜プロフィール〜
スタッフ・山下
仕事に子育てにてんやわんやの日々を送る
1歳半の女の子の母親です。
美容、健康情報、美味しいものに目がない30代です。