今年は大発生!?知っておきたい「カメムシ」の生態&対策方法

 

 

こんにちは、エコデパスタッフの目代です。初夏から秋に発生し、いやなニオイを放つ「カメムシ」。害虫の中でも特に不快に感じる方が多いのではないでしょうか?また、果樹やお米など、農作物への被害も問題となっています。

 

 

そんな衛生害虫・農業害虫に分類されるカメムシですが、今年は大量発生が予測されており、農林水産省が発表する「病害虫発生予察情報」では、30都府県に果樹カメムシ類の注意報が出されています。(2024年6月21日時点)

 

 

そこで今回は日々の暮らしの中で役立つカメムシの生態と、上手に付き合っていくための対策方法について特集します!

 

 

 

カメムシの生態と大発生のメカニズム

 

 

 

悪臭を放つことから、嫌いな虫として名が上がりがちなカメムシ。洗濯物を取り込む際に、衣類に付着していたカメムシを招き入れてしまい、部屋中にあのニオイが漂ってしまった…という経験がある方も多いのではないでしょうか?

 

 

また、気温が低くなってくると、暖かい室内へ侵入しようと、窓枠のサッシの隙間などから入り込み越冬することも。

 

 

 

 

そんな私たちの暮らしに身近なカメムシですが、その多くは植物に依存して生活しているとされています。植物は栄養を吸収するだけでなく、植物に集まる昆虫などを捕食したり、産卵を行うために重要な環境です。

 

 

そのため、多くのカメムシの生活の場である植物の生育状態や、それに影響を及ぼす天候によってカメムシの発生量が変化すると言われています。

 

 

たとえば「スギ花粉が多く飛散するときにはカメムシが大発生する」と言われ、それは果樹害虫としてのカメムシが、スギやヒノキの球果(実)から養分を吸収、繁殖するためとされています。

 

 

 

 

また、高温で日照時間の長い夏は、スギの球果の成長を早めるだけでなく、カメムシの発育を早め、増殖率を高めることにもつながります。その結果、翌年に新成虫が大発生するということです。

 

 

一方で、カメムシの中には環境にやさしい、生物農薬として期待される種もいます。生態系や生物多様性の面からも、やみくもに駆除するのではなく、カメムシの生態を理解して、上手に付き合っていくことが大切ではないでしょうか。

 

 

 

カメムシ対策のポイント

 

・窓や玄関を開け放ったままにしない

 

 

 

カメムシは窓や玄関を介して室内に侵入します。長時間開け放ったままにしないように注意しましょう。

 

 

・洗濯物や干した布団は振り払うようにしてから取り込む

 

 

 

カメムシは色の明るいものや、温度の高いところを好むため、外に干された明るい色の洗濯物に取り付きやすいという性質があります。洗濯物や干した布団を取り込む際は、ほこりを払うような形で振り払ってから室内に入れるようにしましょう。

 

 

・室内に入ってしまった場合は刺激をしたり、つぶしたりしない

 

 

 

カメムシは刺激を与えない限り悪臭を放つことはありません。もし室内に侵入されてしまった場合に、ほうきで掃いたり、掃除機で吸ったり、つぶしてしまうとニオイが放たれてしまいます。紙コップなどを使ってそっと捕獲し、外に逃すなど対処しましょう。

 

 

・カメムシを寄せ付けないアイテムで対策をする

 

「フィトンαカメムシよけスプレー」

 

 

「フィトンαカメムシよけスプレー」は、植物の持つフィトンチッド効果を利用した、カメムシの忌避対策スプレーです。カメムシの苦手な香りであるミントや、防虫効果の高いニームなどの植物成分を配合し、カメムシを寄せ付けません。クサギカメムシに対する忌避効果試験では、忌避率88%という結果が出ています。

 

 

あらためて、「フィトンチッド」「フィトンα」とは?

 

農薬成分などの化学薬剤を使用していない「植物成分の防虫剤」。なぜ防虫効果を得られるのでしょうか?その秘密は「フィトンチッド」にあります。

 

 

 

 

「フィトンチッド」は森林の植物、主に樹木が自分で作り出して発散する揮発性物質で、植物や微生物、昆虫、動物、人にいろいろな形で働きかけます。植物に対しては、根から地中に「フィトンチッド」を出して、他の植物が自分の根の回りにはびこってくるのを防ぎ、自分のテリトリーを守る働きをします。

 

 

害虫などに対しては、葉や幹をかじられないように、害虫の嫌いな「フィトンチッド」を作って身を守ります。木を腐らせて、ぼろぼろにしてしまう木材不朽菌でも、歯の立たない木もあります。それは、このような木が木材不朽菌に対して抵抗力のある「フィトンチッド」を含んでいるからです。

 

 

「フィトンチッド」には防虫効果に加えて、抗菌や消臭、リフレッシュ作用もあり、上手に利用することで私たちの暮らしを健康的で豊かなものにしてくれます。

 

 

そして、屋久島原生林の空気に含まれている「フィトンチッド」を科学的に分析し、開発されたものがエコデパでおなじみの「フィトンα」です。

 

 

 

 

30数種類の植物の精油をブレンドすることで、1種類の樹木では得られなかったリラックス効果・消臭・抗菌・防虫の効果が得られます。「フィトンα」は、多くの植物がお互いにおぎなって、共生している、森林そのものなのです。

 

 

>「フィトンα」製品一覧はこちら

 

 

「フィトンαカメムシよけスプレー」

 

 

そんなフィトンαの力でカメムシを忌避する「フィトンαカメムシよけスプレー」。殺虫成分は一切不使用なので、網戸やサッシ、ベランダの手すりや外壁など、気になる場所に手軽にスプレーしてご使用いただけます。

 

 

「フィトンαカメムシよけスプレー」

 

 

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いかがでしたでしょうか。今回は、今年大発生が予測されているカメムシの生態と対策方法についてご紹介しました!その姿、ニオイに悩まされる前に対策をはじめませんか

 

 

 

<参考文献>

・農林水産省「病害虫発生予察情報(令和6年の果樹カメムシ類の注意報の発表状況)」(2024年6月21日時点)

・野澤雅美「カメムシおもしろ生態と上手なつきあい方」一般社団法人農山漁村文化協会、2016年

 

 

 

 

ーこのコラムの書き手ー

スタッフ・目代 / mokudai
神奈川県横浜市出身で長野県在住。
夫と9歳の子どもとの3人暮らし。蚊に刺されやすい。
好きなもの / コーヒー、クリームソーダ、ヨガ