第5章 日本の下水道について

下水道の仕組みについて

下水の処理法には一般的に生物学的方法がとられている。この方法は微生物や原生動物の力を借りて下水を処理するものである。

わが国では74%の処理場が標準活性汚泥法という浮遊生物による処理方式を採用している。この処理過程の原理は、汚水中に空気(酸素)を吹き込んで好気的な微生物のかたまり(ブロックという)の増殖を促進し、その過程で微生物が汚水中の有機物を分解する力を利用するものである。これはそれまでの処理方法に比べて、大量の汚水を小さなスペースで短時間に処理でき、しかも処理水質の改善も図られるという長所があった。しかし、この方法の長所が生かされるためにはいくつかの前提条件があった。

その条件とは、‥垰坩茲梁舂未硫漆紊鮟萢するといっても、工場排水のように何が含まれているのか良くわからない物を何でも流入させるということがないこと。下水処理後に大量に発生する汚泥が自然の循環系へ還元可能なものであることと、還元できる農地などが処理場周辺にあること。処理水の放流先である河川や海岸に与える影響が自然の浄化能力を超えない範囲であること。などが挙げられる。

今日ではこの前提条件が崩れて汚泥処分が廃棄物問題となり、下水処理水が水域の富栄養化の要因となるなど、新たな環境問題となっている。

もともと、下水処理の方法は「度のような街作りをするか」ということと深く関連しており、水源、人口、地形、放流先、産業構造と土地利用形態など、地域の自然・社会経済的諸条件の様々な組み合わせによってその特徴を生かした処理方法が採用されるべきで、活性汚泥法もいままでの問題点を解決する方向への新たな発展が期待されている。


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