川の浄化を考える
第29章 HPを立ち上げるきっかけ
~全米最大の地球環境保護団体SIERRA CLUBとの出会い~ 環境について、私たちは一体どれほど前から考えていただろうか? 社会人になったのが15年前、恥ずかしながらその頃は地球環境について意識することさえなかったんじゃないかと反省する。 1991年夏、私が地球環境のことを考えるきっかけとなったのが、アメリカコネチカットに本部のある地球環境保護団体SIERRA CLUBとの出会いだった。たまたま北海道の招待で来道していたMERROW会長ファミリーが、私の父が経営する食品製造の会社を視察されたのだ。 父は1951年の創業以来、その製品は原料の調達から製造過程のすべて、そしてボトリングに至るまで一切の薬剤を使用せず、無添加製造でありながら常温で無期限保存できるというこだわりようである。 さらに、工場社屋内部のプラントはもちろん、冷暖房、照明、食堂の厨房まですべてのエネルギーは電力のみで稼動していた。(現在は更なるクリーンなエネルギー使用のため天然ガスに設備転換している) コスト的に高価な電力だけで稼動するという工場は日本では極めて珍しく、視察されたMERROW会長からも大変驚かれたことを記憶している。 それまでシエラクラブという名称すら聞いたことが無かった私であったが、聞くところによれば全米で最大の地球環境保護団体ということであった。他にアメリカにはGREEN PEACEという同様の団体がある。 このとき私が最も驚いたことは、シエラクラブが環境保護のための活動を始めたのが、なんと100年以上前からであったことである。日本では環境、環境と言われるようになったのが、せいぜいここ10年くらいのことと思っていた私にとってはかなりのショックだった。 当時、地球のどこが汚染されていたのだろうか?などと疑問を持ちつつ、シエラという名前の由来、それはシエラネバダ山脈からきていて、当時から自然豊かな山の美化を推進指定校と言うことから協会の発足に至ったいきさつを聞くに及び、さすがは先進国、と感極まったことを覚えている。 以来、私たち家族は国境を越えてSIERRA CLUBの終身会員となり現在にいたっている。もちろん今は私も私の家族もグリーンコンシューマーである。 1995年、湾岸戦争のときに、ペルシャ湾に流れ出た大量の原油によって、水辺の生息する鳥や魚などの生物に多くの被害が出るという悲しい出来事があったのは記憶に新しい。 そしてこの原油がペルシャ湾からバクテリアによって自然淘汰されるのには約200年もの途方も無い時間がかかると言う国際レベルの見解がこの時発表された。これを試算したのがSHIERRA CLUBであった。 前へ 次へ | 川の浄化に関する活動について 生活アートクラブは川の浄化をまじめに考えます 第1章 水と人間の関わり 第2章 水の大循環 第3章 海に囲まれている日本 第4章 水道水の浄化処理方法 第5章 日本の下水道について 第6章 下水道ものしり事典 第7章 最近の台所用合成洗剤 第8章 生活排水を汚す原因 第9章 環境への思いやり 第10章 洗剤による水汚染について 第11章 河川の水質汚濁防止方法 第12章 排水に関する法規制 第13章 生活に川をとりもどすために 第14章 川に流される大量の合成洗剤 第15章 危険な合成洗剤 第16章 台所用合成洗剤のゆくえ 第17章 合成洗剤や石けんの残留 第18章 石けんは環境や体にやさしい 第19章 界面活性剤の役割 第20章 化粧品に含まれる指定成分 第21章 合成洗剤についてのQ&A 第22章 竹が環境浄化に役立つ理由 第23章 美女の肌を守りつづけた炭 第24章 炭の浄化力 第25章 竹炭の材料になる竹の種類 第26章 竹炭の特徴について 第27章 今自分にできることを 第28章 地球はちょっと疲れてる 第29章 HPを立ち上げるきっかけ 第30章 愛 第31章 魚と合成洗剤 第32章 竹を見直そう! カンボジアの井戸掘り事業 |