川の浄化を考える

第28章 地球はちょっと疲れてる

シエラクラブとの出会い以来、私は地球環境に関する諸問題に興味を持ち、さらに生活環境に及ぼす悪影響、ひいては最も身近な体内環境にまで事態は深刻化している現状を目の当たりにする。フロンガスによるオゾン層の破壊、氾濫する農薬や食品添加物、環境ホルモンなどの合成化学物質、薬剤依存など挙げればきりが無い。

特に私たちのからだに際限なく侵入してくる合成化学物質の数は、なんと1600万種という天文学的数字にも及び、しかも毎日4000種も開発され、利用されているのには経済性や合理性だけに偏った“心を忘れて利益だけに走った”結果といっても過言ではないかもしれない。また世界に目を向ければ原子炉20基の新設を企画している日本に対し、デンマークではEU諸国の先頭をきって原子力発電を全廃したことなど大変に興味深い。

私はこれだけ多くの不自然物質の存在に驚くと同時に、ふと、なぜこれらの物質が地球上に溢れきってしまわないのか疑問になった。恐らく世界中の家庭で毎日使用されている合成洗剤が、生活排水として川から海へ流れていっても、自然という力によって分解、浄化してくれているからであろう。

二酸化炭素を吸って酸素を作り出してくれる樹木のように、陸にも生みにも、空気中にも自然の力は介在しているのである。不自然物質に勝る力は自然にしかないのであろう。その証拠に、不自然物質を不自然な薬剤によって解決を図ろうとした結果、人類は耐性菌という脅威にさらされたのだ。人間のからだのように、地球にも自然という回復能力があることに敬意を表する次第である。

そんなことを考えていると、必死になって回復しようとしている地球のけなげな努力に感謝しなければならないという気持ちが湧き上がり、まずは私個人、そして家族単位で地球に対し“愛”をもって接するために、自分たちでできること、例えば、環境に配慮した製品を使用することや生活排水を気にすることから始めるように心がけてきたのである。

本来地球上に住む私たちは人種や国境を越えて、つまるところ同じ地球に住む運命共同体なのであるから、環境問題は決して政治的に解決するのではなく、まずは個人レベルで、そして家庭単位で実践していくことから始めなければならないのではないかと思う。そこには政治や経済の介入よりも“愛”(いたわる気持ち)があることを切に望むものである。次世代のために。

1)微生物の功績

地球誕生以来、自然の生態系は常に均衡状態にあり、すべての生物の間で恒常性が保たれてきた。そこでは、自然の摂理に基づいて循環し、望ましい環境が形づくられていた。そのような環境浄化に多大の寄与をしてきた生物は主として自然界の掃除屋と呼ばれてきたいろいろな種類の微生物たちである。

ところが近年、地球人口の爆発的な増加による物資。エネルギーの大量消費と、それに伴う廃棄物の著しい増加、また、新しく化学合成物質の大量放出のため、さすがの微生物でも処理できにくいものが地球上に蓄積して、環境の悪化となって現れてきたのである。それでも微生物たちはPCBや合成ポリマーを分解し、流出原油や残留農薬を分解浄化し、母なる大地、地球環境を守るために日々進化を続けてきたのである。

アメリカでは環境を守る微生物の昨今のすばらしさとそれを探求する環境微生物学の重要性を説いている。日本においても、8万種あるといわれている微生物を21世紀における地球のための重要資源として位置付けている。

微生物にはいろいろな汚染物を分解したり、酸化、または還元して環境の浄化に役立てる能力があるのは前述のとおりだが、これらの微生物たちによる環境浄化は微生物たちが汚染物を好む故ではなく、清貧(貧しくても行いが潔白で清らかなこと)への復帰を求めるが故の働きなのである。

つまり、簡単な言い方をすれば、これらの汚染物質を分解し、地球を浄化する微生物の本能はまさに自然に備わった力なのである。その自然の力がよりスムーズに発揮されるように、私たちは彼らの仕事を阻害しないようにバックアップしてあげなければならないのである。

2)地球だって休みたい

そんなことを考えていると、必死になって回復しようとしている地球のけなげな努力に感謝しなければならないという気持ちが湧き上がり、せめて数日の間でも負担を軽くしてあげることができないかと考えたのである。毎日晩酌をする人だって、たまには肝臓を休めることがあるではないか。地球だって疲れているのだ。

そこで、地球のためにできること、それは少しの間だけ、休養を与えてあげることができないだろうか、国家でもなく、政治でも団体でもなく、私たちの住んでいる地球だからこそ私たち個人が少しだけ地球を思いやる気持ちになれるだけでいいのである。企業や団体レベルでの活動であれば、すぐには解決できないし、また、おのおのの立場がある。

完全排除とか全廃ということは、また将来議論すればいいのである。今私たちができること、それは3日間に限って一時お休みすることなのである。あくまでも合成洗剤を排除する運動ではないことを理解してもらいたい。地球が健康体になることは人類共通の望みなのであるから、互いに一つの目的に心を合わせて強調しようではないか。

3)万国共通の母なる大地に感謝の気持ちをこめて、
   地球に休養日を送る

人類は地球というたった一つの宇宙船に乗り合わせた運命共同体という意識を持つべきである。戦争なんてもっての外、環境破壊や経済摩擦などという愚かな次元を脱して、もっとみんなで助け合うべきではないだろうか。私利私欲のために個人プレーに走らずに、良いことはみんなで取り入れ、悪いことは話し合ってやめるべきではないだろうか。

特に環境問題は国境など存在しないし、重要な資源はみんなで分かち合うべきだ。この共同協力の精神が現代に少しかけているような気がする。私たちが運命をともにしている間柄であることを忘れているような気がするのである。

そこで、世界中の誰もが実現可能なことで、それが人類から地球へのささやかなギフトになれるようなものがないかを熟考してみた。

4)Stop the 合成洗剤 for just 3 days キャンペーン

合成洗剤はどうであろうか。私たちは合成洗剤について、なんとなく悪いということは知っていたが、残念ながら日本ではまだ90パーセントの人が合成洗剤を使用しているとのことである。これらが川や海に流れると、魚介類やプランクトン、海藻類、そして微生物は大きなダメージを受けることになる。

これらの魚は河川から沿岸地域に流れ込む合成界面活性剤の影響で、口の中が麻痺し、味覚力を失い、毒と毒でないものとの区別がつきにくくなり、奇形が生れたり、オスがメス化するといった現象が起きるのである。環境保全の先進国である北欧では、合成界面活性剤の家庭用合成洗剤への配給を1995年に撤廃しているのである。私たちは愛と勇気を持って、合成洗剤を使用しない期間を三日間だけ作ろうではないか。

お魚が跳ねる!カエルが合唱する!メダカがお遊戯する!そして地球が回復するための、Stop the 合成洗剤 for just 3 days キャンペーンを。

ひとつの宇宙船に乗り合わせた世界中の人々が、思いを一つにした心あるギフトを母なる地球に送る日が実現することを願ってやまない。


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川の浄化に関する活動について
生活アートクラブは川の浄化をまじめに考えます
第1章 水と人間の関わり
第2章 水の大循環
第3章 海に囲まれている日本
第4章 水道水の浄化処理方法
第5章 日本の下水道について
第6章 下水道ものしり事典
第7章 最近の台所用合成洗剤
第8章 生活排水を汚す原因
第9章 環境への思いやり
第10章 洗剤による水汚染について
第11章 河川の水質汚濁防止方法
第12章 排水に関する法規制
第13章 生活に川をとりもどすために
第14章 川に流される大量の合成洗剤
第15章 危険な合成洗剤
第16章 台所用合成洗剤のゆくえ
第17章 合成洗剤や石けんの残留
第18章 石けんは環境や体にやさしい
第19章 界面活性剤の役割
第20章 化粧品に含まれる指定成分
第21章 合成洗剤についてのQ&A
第22章 竹が環境浄化に役立つ理由
第23章 美女の肌を守りつづけた炭
第24章 炭の浄化力
第25章 竹炭の材料になる竹の種類
第26章 竹炭の特徴について
第27章 今自分にできることを
第28章 地球はちょっと疲れてる
第29章 HPを立ち上げるきっかけ
第30章 愛
第31章 魚と合成洗剤
第32章 竹を見直そう!
カンボジアの井戸掘り事業



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