川の浄化を考える
第9章 環境への思いやり
◆ はじめましょう。環境にやさしいこと。 「地球環境を守る」という力強いスローガン。つい一歩引き下がってしまう人も多いことでしょう。しかし、地球環境を守るということは決して難しいことではありません。毎日の暮らしを思い起こしてみてください。そこにはきっと地球環境を救うチャンスがいたるところにあるはずです。みんなでできる環境への思いやり。今日から始めてみませんか。 1 川原でのバーベキュー、 楽しむだけ楽しんで、川原を汚して帰るのは反則です。鉄板やお皿に残った食べカスや油分を、もし川に流したりすれば、それは直接自然環境の破壊につながります。また、洗剤を使ってお皿を洗うような行為も〔×〕。食べ残しはごみ袋に入れ、残った油分は新聞紙などで拭き取り、持ち帰るというのがアウトドアライフのマナーです。 2 お米のとぎ汁、環境にやさしい処分の仕方とは・・・。 とぎ汁には、海の赤潮を引き起こす原因の一つ、リンやチッ素が多く含まれています。したがってそのまま排水口に流すと、環境汚染につながってしまいます。そこで再利用。実はこのとぎ汁、植物にはとても栄養源となるのです。米糠が良く溶け出る一回目のとぎ汁だけでも、庭木やベランダの花にまいてあげましょう。 3 ソースやマヨネーズが残った食器の洗い方は・・・。 ソースやマヨネーズに含まれる内容物の中にも川や海を汚す、汚れのもとがあります。お皿を洗う際は、まず最初にキッチンペーパーなどできれいにソースやマヨネーズを拭き取り、最後に水で洗い流すのが「環境にやさしい」洗い方と言えます。さらに洗剤の使いすぎに注意して洗えば地球の負担は軽くなるでしょう。 4 お洗濯の工夫。身近なところにあります。 現在市販されている大半の洗剤が「無リン洗剤」。しかし、リンが入っていないからといって安心してはいけません。洗剤は適量をはかって使用するのがベスト。さらにお風呂の残り湯を使って洗えば、汚れ落ちも良く、エネルギーの節約にもなって一石二鳥といえるでしょう。 5 使った後の天ぷら油、どう処理してますか・・・。 天ぷら油をそのまま排水口に流したら?考えただけでもゾッとします。川や海は汚れ、そこに住む魚たちへの被害も計り知れません。天ぷら油の処理には十分に注意して欲しいと思います。油処理パックなどを使って固形化するか、あるいは新聞紙などを使って油を吸収し、可燃ごみに出すのが「環境への思いやり」といえるでしょう。 前へ 次へ | 川の浄化に関する活動について 生活アートクラブは川の浄化をまじめに考えます 第1章 水と人間の関わり 第2章 水の大循環 第3章 海に囲まれている日本 第4章 水道水の浄化処理方法 第5章 日本の下水道について 第6章 下水道ものしり事典 第7章 最近の台所用合成洗剤 第8章 生活排水を汚す原因 第9章 環境への思いやり 第10章 洗剤による水汚染について 第11章 河川の水質汚濁防止方法 第12章 排水に関する法規制 第13章 生活に川をとりもどすために 第14章 川に流される大量の合成洗剤 第15章 危険な合成洗剤 第16章 台所用合成洗剤のゆくえ 第17章 合成洗剤や石けんの残留 第18章 石けんは環境や体にやさしい 第19章 界面活性剤の役割 第20章 化粧品に含まれる指定成分 第21章 合成洗剤についてのQ&A 第22章 竹が環境浄化に役立つ理由 第23章 美女の肌を守りつづけた炭 第24章 炭の浄化力 第25章 竹炭の材料になる竹の種類 第26章 竹炭の特徴について 第27章 今自分にできることを 第28章 地球はちょっと疲れてる 第29章 HPを立ち上げるきっかけ 第30章 愛 第31章 魚と合成洗剤 第32章 竹を見直そう! カンボジアの井戸掘り事業 |