第19章 界面活性剤の役割

合成洗剤の表示では、成分欄に「界面活性剤30%」という言葉があります。また、石けんの表示では、「合成界面活性剤を使用していません」などと書いてあることがあります。この「界面」とは何のことでしょうか?

ウィスキーや焼酎などのアルコールに、水を入れるときれいに混ざりますが、油を入れると混じり合わず、油が上、アルコールが下と、上下に分かれてしまいます。

この二つの物質の境目を「界面」といいます。液体―液体だけでなく、気体−液体、気体−固体、液体−固体にもそれぞれ界面があります。この界面に働きかけて、「界面張力」(界面をできるだけ縮めようとする力)を低下させる物質を「界面活性剤」と呼びます。

たとえば水と油の界面には、「界面張力」が働き、二つの物質は混じりあいませんが、界面活性剤(石けんや合成洗剤)を入れるとこの界面張力が低下し、水と油が混じり合うようになります。衣服や食器についた油汚れが、物の表面からはがれて水と混じり合えば、水と一緒に流してしまえます。

界面活性剤には、界面活性作用のほかに、乳化、起泡、浸透作用など強い物質があり、このような作用の強い作用があります。このような界面活性剤が洗浄剤として活用されています。

界面活性剤は、いわば仲の悪い友人の間にたつ、両方の気持ちがわかる人のような存在で、二人の仲をつなぎとめ、いっしょにさせてしまう働きをします。

石けんは界面活性剤として5000年も前から使用されており、安全性も高いのですが、使われ始めてまだ60年ほどの合成界面活性剤は安全性に問題があるという指摘が絶えません。


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生活アートクラブは川の浄化をまじめに考えます
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