第25章 竹炭の材料になる竹の種類

竹は日本・中国・朝鮮半島などアジア各地のほか、アフリカや南アメリカでも生育する植物です。わが国ではモウソウチク(孟宗竹)とマダケ(真竹)で全体の八割を占めています。用材としての生産の主力はモウソウチクです。

竹炭の材料にはモウソウチク・マダケ・ハチク・それにネマガリダケ(根曲がり竹=千島笹)が用いられています。

モウソウチクは「江南竹」とも呼ばれ、その名とおり、中国の揚子江下流の江南地方から伝えられた品種です。モウソウチクは北海道を北限に鹿児島・宮崎・和歌山などの各地で栽培されています。日本ではもっとも大きく成長する品種で、棹の高さは10〜20メートル、直径は8〜20センチと太く、肉厚も約1.5センチで、日本産の竹類の中ではもっとも重厚な品種です。節の環は一重で、節間は比較的短く、竹の皮は紫褐色で斑紋がでてやわらかい毛が一面についているので、「毛竹」とも呼ばれています。材質はマダケに比べるともろく、弾力性に欠け、割れやすいので、加工性に難があるといわれています。炭材のほか、花器・筆筒・工芸品・建築装飾材・家具材・器具材・パルプ材などに用いられています。

マダケは中国原産で、現地では「剛竹」「光竹」と呼ばれています。日本でも自生していたといわれ、山口・大分・京都・福岡など、国内で栽培面積も広く、竹林総面積の約六割を占めています。棹の高さは10〜20メートル、直径5〜15センチ、節の環は二重で、節間は20〜45センチにもなり、片側に溝があります。肉厚は約1センチ。モウソウチクより薄いが、材質は強靭で、棹の表皮は光沢が強く、曲げやすく、加工が容易です。炭材のほか、丸竹または割竹として建築装飾材・工芸品・家具材(スダレなど)・器具材(籠など)・スポーツ用品(竹刀・弓)・玩具などに用いられています。皮がしなやかで、むかしから物を包むのに使われてきたほか、版画のバレンにも好適とされています。

ハチク(淡竹)は各地で栽培され、温暖な地方の山地では野生化しています。棹の高さは10〜15メートル、直径3〜10センチ、節の環は二重で、節間は10〜45センチで節の隆起が少ないのが特徴です。ハチクは寒さに強く、棹や枝葉の形が美しく、光沢があり、和風建築や庭園の観賞用に用いられます。丸竹または細割りにした物を編んで建築装飾材・工芸材・器具材のほか、尺八・釣竿などにも用いられています。「源氏物語」や「徒然草」などに詠まれている呉竹はハチクの呼称です。

ネマガリダケ(根曲がり竹)は「千島笹」の別名です。樺太(現在のサハリン)・千島列島・北海道・本州の高地など寒冷地に限定して棲息しています。棹の高さは1.5〜3メートル、直径2センチで節間は短く、節にやや隆起が見られます。笹類の中ではもっとも丈夫で、ザルを編んだり、竹細工にも使われます。

ネマガリダケは、一般の竹炭に比べ、炭化方法が難しく、通常の竹炭用の窯では製造が難しい。しかしながら根曲がり竹を炭化したものは、なんと備長炭の7倍以上の吸着力があるといわれ、他の木炭・竹炭の中では最も高い吸着効果があるといわれている。この吸着効果を利用した製品開発など、各方面から期待が寄せられている。


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