- 低温で炭化されゆっくりと冷やされた竹炭のほうが多孔質となり、吸着力も大きい。
- 竹炭には孔というミクロの穴が外界に通じているため、その内部表面積は竹炭1グラムあたり300平方メートルにもなる。
- その吸着作用は物理的なものと科学的なものの2つに分類される。物理的な吸着は分子が分子間の引力によってそのまま表面に吸着される現象で、例えば、加熱するなど、外からのエネルギーを加えると簡単に離れる。
- 竹炭は化学的には灰分(ミネラル約2~2.5%)に珪酸(カリウム)の含有量が多い。ミネラルの主なものは、カリウム・カルシウム・リン・ナトリウム・鉄・マグネシウム・マンガン・亜鉛・セレン・などがバランスよく含まれている。しかも、有害な水銀・六価クロム・砒素などの有害物質は含まれていない。
- 竹炭のミネラルは無機質で水に溶けやすい。
- 竹炭は絶対に腐らない。
- 水質の浄化に竹炭を利用すると、有機物などの汚染物質が減少し、河川や湖沼の汚濁した水質の浄化にはうってつけである。汚水中の洗剤など、微量の化学物質も確実に吸着する。
- 美味しい水作りとして竹炭を利用すると、竹炭がカルキ臭のもとである塩素を始め、カビ臭のもとになっている有機物や不純物、化学物質をわずか一夜にして吸着し、微生物がきれいに分解してくれる。特に備長炭に比べて竹炭の吸着力は大きく、それだけ強い浄化力を発揮する。
- また飲料水として竹炭を利用すると、水の分子集団が(クラスター)普通の水の数分の一くらいまで小さくなるので、からだに吸収されやすくなり、さらに溶け出たミネラル成分を一層有効に生かすことができる。
- 竹炭にはすべての孔が外界に通じているので、空気や水が通りやすくなっている。それだけ外から栄養分も取り入れやすく、微生物が住み着きやすく繁殖しやすい環境である。
- 竹炭は吸着した微量成分を表面の微生物膜で分解し、水分だけを分離する特徴がある。硬質で砕けにくく、水の流れを阻害することがないので河川や生活雑排水の水質浄化にも効果を発揮する。
- 径の大きい孔には糸状菌、小さい孔には放線菌、もっと小さい細胞のすき間にはバクテリア類が住み分けするように着生する。特に有機物(匂いや汚れの成分)の分解を得意とする放線菌が繁殖しやすい環境であることもわかっている。また、ミネラルを豊富に含んでいる竹炭は、着生した微生物を一層住みやすくしている。
- 空気や水をきれいにする竹炭の効用は、実は吸着した匂いや汚れの成分を、竹炭を住処とする微生物が分解処理してくれる働きによるものなのである。
洗浄力) - 竹炭に含まれるカルシウム・カリウムが水に溶けると、アルカリ性の水溶液となり、石鹸と同様の洗浄効果を発揮する。また、水の分子集団(クラスター)が小さくなって、繊維の隙間の奥まで入り易くなり、この分子の働きで繊維に染み付いた汚れを落ちやすくする。その上、落ちた汚れの成分を多孔質の竹炭がどんどん吸着するという特性がある。
- 一般家庭から出る生活雑排水の中で大きなウェイトを占めるのが洗濯排水である。洗濯排水は河川の水質汚染の元凶となっている。合成洗剤の主成分である界面活性剤、ノニフェノールは、環境ホルモンの疑いがある危険な物質と指摘されている。
- 衣類の汚れは水洗いだけでも70%は落ちるという。あとの30%は汚れのひどい部分をたたき洗いするか洗浄作用のある木炭などを使って昔は洗濯していたそうである。竹炭で洗った衣類は眩しいほどの白さにはならないが、すすぎが簡単なので節水にもなる。生活排水としても川を汚す心配が無い。
その他の特徴) - 生ゴミに竹炭の粉を少量混ぜるだけで匂いは吸着されて無くなり、分解時間を短縮できる。
- 竹炭には、消臭と空気浄化の性質があるため、ペットの匂いや煙草の煙もよく吸着し、化学物質過敏症の予防にも有効、省エネ効果も期待できる。
- 竹炭には空気中のマイナスイオンの量を増やす作用がある。マイナスイオンは人々に心身の安らぎを与える作用がある。空気中のプラスイオンとマイナスイオンがほぼ同数、互いにくっつき合うことで全体として電気的に中性を保つことができる。プラスマイナスのバランスが崩れプラスイオン(陽子)だけが取り残されたアンバランスの状態を酸化現象という。酸化とはものが腐ることであり、老化することであり、金属では錆び付くことを意味する。
- 炭を床下に敷き詰めたり、室内に置くだけでも空気の浄化作用が活性化され、マイナスイオンが増えることにより生活環境が快適になる。
- 竹炭入りのご飯の美味しさは格別である。炊飯中に加熱された炭から放射される遠赤外線効果によって、熱が米粒の芯までまんべんなく通ること、炭から溶けでたミネラルとの相乗効果によるものである。炊き上がったあとも、ご飯がなくなるまで竹炭を炊飯器の中に入れておくと、保温時の匂いや黄ばみが無くなり、冷えても美味しく食べられる。これはアルカリ性の竹炭がご飯の酸化を防ぐ働きがあるからだ。
- ぬか底に竹炭を入れると発酵と風味が良くなる。
- 竹炭を湯の中に入れると、水の分子が小さくなり、皮膚感触を和らげる効果がある。そのため、さら湯に入ったときにピリピリと肌をさすように感じるのは、過飽和となった気体が細かい気泡状態となって肌に付着するためである。炭を入れると、これが炭の表面に触れて気泡となり、発散してピリピリ感がなくなるのである。
- 竹炭を湯の中に入れると、竹炭から放射される遠赤外線の波長が短くなり、皮膚に吸収されたときのエネルギーが高くなる。そのため、からだが良く温まり、湯冷めせず、お肌がすべすべになる。
- 竹炭風呂を愛好している人の間では、神経痛/リウマチ/五十肩/腰痛/冷え性にも顕著なヒーリング効果が認められている。
- 竹炭を入れたシャンプーでは髪が丈夫になり、つやも良くなる。
- 浴槽に竹炭を入れると、その表面に住み着く微生物が湯の汚れのもとになる有機物を分解するので湯垢が少なくなる。
- 多孔質の竹炭には優れた吸湿作用や消臭作用があり、枕に竹炭を入れると頭部の熱を吸収して頭のほてりを防ぐことができる。また、赤外線の温熱効果で手足の先まで温まり、頭寒足熱効果がある。
- 人は睡眠中に炭酸ガスや汗などの水分を出すといわれている。竹炭は匂いと一緒にこれらを吸収してくれる。
- 同様に、収穫後の生鮮野菜や果物はエチレンガスを発生する性質がある。このガスは作物の成熟、落ち葉、開花などを促進するために有効なホルモンの一種で、この作用が野菜や果物自身の熟成・老化を早めるもとになっている。吸着性の優れた竹炭を使うと、エチレンガスを始め、悪臭のもとになるアンモニア、トリメチルアミン、エチルメルカプタンといったガスまで吸着してしまう。
- 水道水の浄化やお部屋の消臭、炊飯用、入浴用などに使った竹炭は、細かく砕いてガーデニングや家庭菜園の用土に混ぜると良い。多孔質の竹炭を土に混ぜると、土の中の通気性、通水性、保水性が良くなり、日光の熱を吸収しやすくなり土の温度も上昇する。土全体がふくよかになり、微生物が増え、庭木・野菜・園芸植物などの育ちやすい環境が出来上がる。特に作物の根に栄養分を運ぶ働きをする微生物を増やすのには最適である。適量の紛炭を加えると、土の中に残留している有害な物質もきれいに吸着され、炭に含まれているミネラルが用土に補給される。また、炭を入れた土で育てると、庭木や作物そのものが丈夫になり、病害虫に対する抵抗力も強くなるので農薬などの薬剤の使用量を減らすことができる。
- 竹炭(紛炭)と竹酢液を混ぜると、コンポストなどの生ゴミ入れの中に入れると、発酵が良くなり、悪臭が消え、約1週間で良質の堆肥が出来上がる。
- 木の根元に粉状にした竹炭を入れると、酸性雨によって酸性化した土壌をアルカリ性の竹炭によって中和する作用がある。
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