最近ことに思うこと、それは、消費者がとても勉強しているということです。今、みな忙しいので、消費者は一般の店先でウィンドウショッピングをしながら商品知識を得るというよりも、夜中に、または週末にインターネットを使って勉強していますね。

例えば、自分の身近な問題で、薬剤を使わない良いワックスが欲しい、と思えば、検索エンジンに幾つかのキーワードを入力して検索するんです。

例えば「環境にやさしい、ワックス、シックハウス」など。自分が商品選びのポイントになるキーワードを入力して商品情報を得て勉強しているようです。

男女差や年齢に限らず、この傾向はブロードバンドの普及により猛烈な勢いで顕著になってきたと思います。私どもでは検索エンジンの最適化を意識したホームページ作りで、現在、エコロジー雑貨のエコデパジャパンを運営しています。

面白いことは、一般ユーザーからだけでなく、法人からのご注文が多いんです。ワックスに限って言えば、それがペイントの専門業者であったり、大手設計事務所、工務店など様々ですが、お電話で聞くと、消費者から「蜜ロウワックス」を逆指名されているようなんですね。業者に対し、消費者が商品を指定してくる、このようなケースが少なくありません。

「利幅の有る現在取り扱いのワックスを使いたいんだけれど、消費者から「これを使うように」との指名があれば、仕方が無いから商品を揃えなくては」とは、重たい腰を持ち上げざるを得なくなった業者のコメントなんです。

やはり、流通の流れを変えるのは消費者の力であることを改めて実感しますね。

武田コーポレーションがこの度開発したシロアリ防除剤や防虫スプレーは、発売当初からの勢いと、取引したいという問い合わせの数、新聞や雑誌などからの取材や広告の売り込み等の反響から考えると、まさに消費者が求めていたものだったのかな、と思います。