■土壌改良編 36. シロアリはゴキブリ科

ところで、みなさん!(ホワイトボードにアリの絵を描いて)どっちがシロアリでどっちが黒アリでしょうか?わかりますか? どちらも白いですよね、ホワイトボードですから。(笑)

正解は、右がシロアリで左が黒アリです。頭とお腹、お尻の3つに分かれているのが黒アリで、頭と胴体の2つに分かれているのがシロアリなんです。黒アリはアリ科なんですが、、、、ということはシロアリはアリ科じゃないんじゃないのか?と思いますよね?(会場から)蜘蛛科?・・・蜘蛛科はないですね。

シロアリは、何とゴキブリ科なんですね。会場から声が上がる(えぇー!と大歓声)つまり、ゴキブリの好む場所、あるいはゴキブリがでるご家庭はシロアリも居る可能性が大きいと言われています。住む環境が似ていますから。

シロアリを見たことがあるという人は居ますか。(会場から約10名程度手が上がる)

大概の方は、羽アリを見るとシロアリが出た、シロアリが出たって仰るんですね、でも、シロアリって言うのは大抵は羽根を付けてないんです。

たった一日だけ、春先の、雨の降った日の翌日の、カラっと晴れた午前11頃、羽をつけて、(羽をつけているから云う訳ではないんですが)ハネムーン、これを群飛する、と言いますが、で、それがたった1日で地面に落ちて、羽が取れて、そこから1年364日間は土に潜って、まさにもぐらのように土の中で生活しているのです。

ですから目が見えません。そして何といっても光と風が大嫌いなんです。中々賢い生き物で(柱の食害片を手にとって)これは、外側から見ればただの柱なんですが、中を見ると中だけきれいに食べつくしているのがわかりますね。

木の年輪にあたる、セルロースの一番柔らかい部分だけ空洞になっていますね。ここだけ食べるので一見するとわかりにくいんです。

ですから定期的に点検しておかないと、気が付かないうちにあっという間に柱が空洞になっていたりします。普段は集団で行動し半径200メートルから300メートルを行ったり来たりしているわけです。

ですから、ご近所でシロアリ駆除をしたなんていうことがある場合には、近くには居るということです。そして先ほど申し上げたように、湿気の多い床下に入り込んで、カビなどの腐朽菌やゴキブリなどとともに棲息してしまうのです。

一般にシロアリは木材を食べつくすと言われていますが、何と木だけではなく、コンクリートも食べてしまうんです。(会場がどよめく)正確には食べるというより、蟻酸という唾液によって溶かしてしまうというのが正確な言い方かもしれません。

もちろん、鉄骨やコンクリートの家でも安心してはいられません。ですから、住宅は少なくとも一年に一回は健康診断をしておく必要が有る訳です。

武田コーポレーションの健康住宅アドバイザーによる床下診断では、お宅の床下に入って、湿気の状況やカビの発生、シロアリの有無など、被害のチェックをします。また、床下は様々な状況が時としてあります。

例えば猫やねずみの死骸、給水・排水管の劣化状態、柱の普及状態や耐震性など、住宅の基礎周り、いわゆる足腰の状況をすべてチェックすることができます。

何も問題がなければやっぱり安心ですものね。それが主婦のみなさまに大変喜ばれまして、今では全国からひっぱりだこで、あちこちからの住宅の点検依頼があります。


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