■水環境編 7. 川や海を汚さないように

ところで皆様は石けんと合成洗剤の簡単な見分け方はご存知でしょうか。最近はスーパーへ行っても、どの洗剤にも「環境にやさしい」だとか、「植物から生まれた」とかラベルに書いてあるので、どこまで信じていいのかわかりませんね。

簡単な見分け方があります。洗剤をティースプーンに1ccほど取りまして、下からライターのようなもので炙って見てください。そうすると最終的に石油でできている洗剤は真っ黒になります。石油のタールというものです。

真っ黒になったものを台所のシンクで洗おうとしてもべったりとくっついてなかなか洗えませんね。タールがこびり付いてしまうのです。しかしながら石けんの場合は最終的にはなくなってしまいます。黒くはなりません。

今日はその実験を皆様にお見せしようと昨日久々に自宅で実験用として使う合成洗剤を買いにコンビニへいきまして、実験したんですね。火で炙っていくと、とにかく臭いが凄いんですよ。頭がふらふらしてくるんですね。

ですから今日は人数も多いことですし、具合が悪くなる方が出てきますのでやめとくことにいたしました。どうぞ興味のある方は実験してみてください。
 
合成洗剤の次に川を汚す原因があります。それは一体なんだと思いますか?

実はてんぷら油なんですね。いわゆる廃油のことです。飲食店さんなんかではてんぷらやとんかつを揚げたりするわけで、廃油の処理には様々な商品を利用するわけです。でも、まず値段が高い!それでついついザーっと流してしまうようです。

しかし、世界水フォーラムの時に、確か神戸の下水道局の方から聞いたのですが、とにかく横浜地区、神戸地区の下水道管の汚れは尋常ではないそうです。中華料理の油が相当量流されていて、定期的な清掃も他の地域よりかなり頻繁にしなければならないとのことでした。


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環境にやさしいを超えた活動こそ、今…。 -川や森や大地が蘇る-
■水環境編
1. 健康と生活排水のつながり
2. きれいな水を作る洗剤誕生
3. 水の流れがわかるポスター
4. 水も飲めない子どもたち
5. 生活を楽しくアートしよう
6. 水の汚れの原因は?
7. 川や海を汚さないように
8. ゴミをなくすものづくり
■森林育成編
9. 天然の抗生物質青森ヒバ
10. 洗剤にヒバの能力を
11. 竹炭は地球を救う
12. 竹を活用した古来の叡智
13. 偉大な生命力をもつ「竹」
14. 備長炭の八倍の効果
15. 先人たちの知恵
16. ユニークな洗剤を広める
17. せっけんよりも安全
18. 環境にやさしいを超えた活動
19. 環境保全と福祉が一体となる
20. 廃油回収、井戸の寄付
21. 植物の浄化作用を雑貨に
22. 竹タオルの抗菌効果
23. 職人の技
24. 木のぬくもりとあたたかさ
25. かびが生えないヒバまな板
26. 伝統技術の継承
■土壌改良編
27. 農薬を使わない防虫スプレー
28. 天然防虫スプレー誕生
29. シロアリ駆除に使われる農薬
30. 床下に使用される大量の農薬
31. 5000社もあるシロアリ業者
32. シックハウスと近代住宅
33. 青森ヒバでシロアリ防除
34. 住宅の健康診断
35. シロアリと阪神大震災
36. シロアリはゴキブリ科
37. 消費者が流通を変える
38. 害虫駆除業の閉鎖性
39. 生産者と消費者の橋渡し