ますます人気の青森ヒバ

ますます脚光を浴びるヒバ油
  耐性菌の出現をほとんど許さない
ヒバ精油には、ヒノキチオールという成分が含まれています。「ヒノキチオールがSARS対策に有効」と報道されたのは記憶に新しいことでしょう。近年、抗生物質の使いすぎによる耐性菌の出現や、化学合成品による薬害により、できるだけ天然物質で人体に悪影響のない抗菌力のあるものを見つめ直そうという動きがでてきました。その一つとして、ヒノキチオールが再び脚光を浴びるようになってきたのです。ヒバ油は菌種を問わず多くの菌に対して抗菌作用を示します。カビや腐朽菌に対して特に活性が高いこと、そうして耐性菌の出現をほとんど許さないという特徴を有していることが判明しています。
 
上の写真は院内感染する耐性菌MRSAに対するヒバ油の抗菌試験です。ヒバ油の抗菌作用の主成分であるヒノキチオールにおいて、きわめて低濃度で発育阻止します。ヒバ油、ヒノキチオールはその抗菌力とともに種々の効果が研究されつつあり、耐性菌対策プラスアルファの効果が期待されています。
(写真提供:いずれも青森県工業試験場)

飛び抜けて優れた抗菌力
  ヒバは数多くの菌に対して抗菌作用を示します。
ヒバ油は、青森ヒバ材中に約4%含まれている黄色透明で、細菌、真菌(カビ)、担子菌(キノコ)など非常に幅広い菌類に対して優れた抗菌効果を示し、シロアリ、ゴキブリ、アリ、ダニなどの虫に対し殺虫、忌避効果を有します。以下の写真は日本三大美林の青森ヒバ、木曽ヒノキ、秋田杉の心材をカビの胞子を塗布した寒天培養に置き、1週間培養したものです。青森ヒバの周囲に、はっきりと帯ができており、飛び抜けて優れた抗菌力を有していることが分かります。これはヒバ油中に約2%含まれているヒノキチオールによるもので、非常に優れた抗菌効果を有しています。


写真は黄コウジカビによる抗菌試験を示したものです。
スギ、ヒノキがカビに犯されているのに、青森ヒバのみは、犯されていないことを示しています。

ヒバはヒノキを上回る、優れた木
日本ではヒバに比べ、ヒノキの方が知名度が高いですが、ヒバは幾つかの点でヒノキを上回る、優れた木と言えます。

ヒバには以下のような多様な効果があげられています。

1抗菌効果雑菌を寄せ付けません。
2精神安定効果香りが気持ちをリラックスさせます。
3防虫効果シロアリ、ダニ、ゴキブリなど、虫を寄せ付けません。
4防臭、消臭効果不快な臭いを抑え、またアンモニア、あらゆる臭い対して消臭作用があります。
5薬理効果民間療法をはじめとして、いろんな薬草として研究使用されています。
6酸化防止作用食品の腐敗を防ぎます。


ヒバの香りが気持ちをリラックスさせます。
青森ヒバは、その香りを嗅ぐことによりストレスを和らげ、その上に集中力を増す作用のあることが立証されています(青森県工業試験場 岡部博士、フレグランスジャーナル1992年8月)。青森ヒバの香りを嗅ぐことが、ストレスを抑え、リラックス状態になり、集中力を増し、精神的にも、肉体的にもよくバランスが取れた健康な状態に人をリセットさせるのです。日本では森林浴が有名ですが、ドイツでは医療的に森林療法(クナイプ療法)が普及しています。血液循環関係の疾患や自律神経失調症、ノイローゼなどに効果を上げているといいます。青森地方では喘息の子を製材所に連れていくと症状が和らぐと言われております。製材所の青森ヒバの香りが働き、喘息なども和らぐのでしょう。