生活
「シックスクール」も、なんのその!/滋賀県山東町の例から
「シックスクール」も、なんのその!
滋賀県山東町の例から
季刊 チルチンびと No.24 2003 SPRING
特集 シックハウス・シックスクールを検証する
P114~P115より抜粋
文 =岡田稔子
写真=川瀬典子
文部科学省、林野庁から複数の助成を得る この幼稚園は、幼稚園児だけのものではない。実際に幼稚園として使うのは年間140日。もっと多くの町民が使えないかと考えられた結果、親子や町外の人と もふれあえる森林公園やアスレチック施設の併設が決まった。地元の杉の木をふんだんに使い、要所には平三斗組、蟇股、肘木、持送り、懸魚飾りなど地域に残 る伝統的な建築技術が取り入れられた。このような幼稚園建築には相当の費用がかかるものだが、地域交流をはかる施設の併設により、文部科学省の助成のほ か、補助率の高い林野庁の助成も多く得ることができたという。公園の一部は(財)都市緑化基金「緑のデザイン賞」入賞による緑化助成も受けた。 体に害の少ない校舎を建設するにはコストがかかり限るというのが、シックスクール問題を前によく聞かされる言葉だが、こうした工夫でハードルを乗り越えることも可能だということを示している。 | ||
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