有機リン化合物についての新聞記事

2003年(朝日10月30日)
神経障害起す殺虫剤成分 有機リン毒性作用解明 米チーム動物実験 マウス、多動障害も 規制見直し 日本も課題


「殺虫剤や難燃剤などに幅広く使われている有機リン化合物(リン酸エステル類)が、引き起こすとされる遅発性神経障害や行動に落ち着きがなくなる多動障害など、神経毒性の仕組みが米国の研究チームによる動物実験で次第に明らかになり、日本の関係当局の間でも注目され始めている。有機リン系殺虫剤の利用は、米欧では子どもの脳・神経の発達に与える影響も考慮して規制が強められている。これに対し、日本ではその毒性があまり重視されず、規制面で立ち遅れており、欧米並みの規制実施に向けて議論を呼びそうだ。 」


このところ、有機リン剤の危険性が注目を集めています。
ギョーザ事件で取り上げられた頭痛、めまい、嘔吐、腹痛、下痢、視力減退、歩行困難、けいれんなどの急性毒性だけでなく、発達障害を引き起こしたり、環境ホルモンとして作用したりするものもあり、欧米では規制が進められています。

日本でも群馬県が他県にさきがけて、有機リン剤の空中散布を規制しました。東京都環境局では『化学物質の子どもガイドライン「殺虫剤樹木散布編」』を作成し、有機リン系殺虫剤の使用に注意を払うよう求めています。

子どもは大人に比べて、体重当たりの摂取比率が高くなってしまうこと、化学物質を代謝し無毒化する能力が低いこと、行動の特性から殺虫剤に接触しやすいことなどから、より危険にさらされるとしています。
ですが、日本ではまだまだ多くのものに有機リン剤が使用されています。
特にお子さんがいらっしゃるご家庭では、有機リン剤を含む防虫剤の使用を控えたいものです。

生活

ページトップへ