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国産材が外国材よりも優れているのは
国産材が外国材よりも優れているのは
日本の気候の中で育った木ですから、日本の風土に最も合っています。つまり日本のカビや虫に対して強い木なのです。
急速に需要が拡大した外国の木材は腐り易く、シロアリにも弱いものが多いので、日本国内で使用するのは危険です。
日本の森林を育て、海外の森林を守るために
「地元にたくさん木があるのにとっておき、私たちの大切な木を大量に輸入している」。日本は海外からこんな抗議を受けることがあります。
これは国産材が外国材に押され使われなくなったためです(現在木材自給率20%以下)。
日本は高度成長期に産業用の植林を全国的に施し、人の手でつくった森林(人工林)が、全森林面積の半分を占めるほどにもなりました。
1度手を加えてしまった山林は管理し続けなければ保全できません。現在、日本では大規模に人工林の間伐(森林を育てるため木を間引くこと)を行ない、その材(間伐材)を使う必要があるのですが、国産材が使われなくなったため、多くの人工林が荒廃に向かっています。
活用されなくなった人工林は、木の枝が伸び放題となって、陽が射さず下草が生えず、病害虫にも弱くなり、土をつかむ根が細り、雨が降るたびに剥き出しの地面は削られます。
そのため倒木、土砂崩れ、洪水などの災害も生じやすくなり、やがては山林全体も崩壊し、川と海の生態系をも同時に壊してしまいます。
産業として成り立たなくなってきてしまった林業は、就業者数も減少しているため、日本の山林はさらに手入れのできない状態になってしまいました。
森林は木や草と土が地下水に水を導き入れ貯える働きをしているため、大雨のときには土砂崩れなどを防ぐばかりか都市洪水をも防ぐことができます。
日本の山林活用によって産出される木材は永続利用の可能な貴重な循環資源でもあります。また日本は地球温暖化防止のために世界に6%の温室効果ガスの削減を宣言しましたが、その2/3は日本の山林活用によって達成することになっています。