シロアリ対策
生活アートクラブがシロアリ施工を行う理由
生活アートクラブ 富士村夏樹
東京生まれの私どもが仙台、札幌と北へ居を移す中で、次第に良くなる水環境を目の当たりにし、ただ単純に「次世代に良い水を残したい!」そんなことから始めて生活アートクラブも、最近では水環境についての講演依頼を始め、色々な所からお声をかけていただくようになりました。
使い古しのてんぷら油等を回収し川を汚さない、そんなテーマで最初に開発した洗濯洗剤「美葉うぉっしゅ」もお陰さまで売れ行き好調、昨年1年間で約100トンの植物廃油を回収することができました。
寄贈した井戸の前に建てられた看板と現地の皆さん |
水環境改善から取り組んだ仕事も、以来、土壌の再生、森林の育成をモットーに、エコロジー雑貨等、今では約400種類をエコデパジャパンで販売するようになりました。それらの多くが何らかの形で森林の力をエッセンスとして取り入れているのが特徴です。
元気な土ときれいな水と青い空を守るために
体の中を流れる水と河川に流れる水、その双方にきれいな水が流れるようになることが健康を守ることにつながる!そんなことから、地球環境の問題を学んでいくうちに、なんと一般に農薬として認知されている果物や野菜に使われる農薬に比べて、果てしない量の農薬がシロアリ駆除に使用されているということがわかりました。
反農薬東京グループが三省堂から出版している床下の毒物 シロアリ駆除剤の中で、「床下に撒く農薬の量は農業用で散布される農薬の数百倍」と指摘しています。
一般に農薬として認知されている果物や野菜に使われるものが、床下や殺虫剤に使われているということです。
床下に撒く農薬の量は作物に使われる農薬とは比にならないのです。
その文面の一部をご紹介します。
1回の対面積当たりの使用量は農業用の数百倍になります。例えばクロルキリバスはシロアリ防除処理では1%程度のエイカー数リットル撒きます。仮に1%エイカー4リットル撒いたとすると有効成分にして40グラム1平方メートル当たりです。一方農業では手元にあるハンドブックによると、例えばタバコの見切りむし防除には有効成分で〇,2グラム平米程度使われます。シロアリ防除の方が200倍も多くなります。がしの消毒と比べるともっと多くて300倍から500倍なることが指摘されています。これは「国民センターシロアリ防除の安全性シロアリ防除のあり方を考える」で指摘されています。国民生活センターはこの報告書の中で、いくら床下散布だからと言って現在のように農業における通常散布に比べて300倍から500倍も多く散布するやり方が妥当と常識では考えにくいことながら、大量使用による防除方法を根本的に見直して、もっと少ない量の散布で済む、何か新しい防除法を考えることが必要であろうと提言しています。
参照
「床下の毒物シロアリ防除剤」植村振作+反農薬東京グループ著 株式会社三省堂
土壌汚染解決への道はシロアリ駆除剤の改良から地球浄化
近年は、林野庁も環境に負荷のかからないシロアリ防除剤を探しているようです。
私共の手元にある内部資料ですが、そこには建設省が発行した各地方建設局営繕部などあてに作成した事務連絡の一つとして内容文が通知されました。
そこには第13項として防蟻剤(イエシロアリの殺虫剤)を使用する場合は、有機リン系殺虫剤の使用は酒、木作液や青森ヒバに含まれるヒノキチオールなどを使用し、ピレスロイド系またはカーバメイト系の殺虫剤をやむをえず使用する場合には局部的に使用するものとする、と記してあります。
住宅業界、床下の業界も少しずつ重たい腰を持ち上げつつある傾向がこの内部書類で読み取ることができるように思います。