ミツロウ(蜜蝋)
ミツバチからのいただきものミツロウキャンドル
ミツロウってどうやってできるの?
ミツバチが花のミツを体のなかではちみつにつくりかえているときに、おなかの方(ロウキョウ)からはロウがでてきます。ミツバチはこのロウを口にいれて、さらに20分くらいかみつづけて蜜蝋(ミツロウ)にします。 そしてミツバチたちは、その蜜蝋(ミツロウ)をつかい、触角を定規にしてはかりながらあのキレイな6角形の巣をつくっていきます。ミツロウ(ビーズワックス)とは、ミツバチが巣を作るために体のなかでつくりだすロウのことです。
ミツバチの飛ぶ距離は地球を8周!!
また、蜜蝋(ミツロウ)は、保湿性・殺菌性に優れている自然素材として、コールドクリーム・リップクリーム・軟膏の基材や床ワックス・粘土・クレヨン・ローケツ染めなど様々なものに使われてきました。オーストラリアやヨーロッパでは、ミツバチの巣ごとハチミツを食べる習慣もあります。蜜蝋(ミツロウ)でつくられた巣にも体によい成分がふくまれていると考えられているからです。ローヤルゼリーやプロポリスなどミツバチからの贈り物が健康によいと注目を集める中、蜜蝋(ミツロウ)への関心も高まっています。
おいしそうな蜜蝋(ミツロウ)キャンドル
この蜜蝋(ミツロウ)キャンドルは、オーガニックで純正な、ビーズワックス97%とマカデミアンナッツオイル3%のみで作られた、体と環境にやさしいキャンドルです。手にとってみるとあまりにも甘く、素敵な香りするので食べてみたいという気持ちになるかもしれません。まさにおいしそうな蜜蝋(ミツロウ)キャンドルです。
今までのロウソクの原料は石油化合物のパラフィン
市販のロウソクを灯しているときに頭が痛くなった経験はありませんか? キャンドルの原料には様々なものがあります。石油化合物であるパラフィンがその主流ですが、死んだ動物の脂から採ったステアリン酸や松やヤシの油などの植物油も使われています。パラフィンにも精製されたものもあれば、未精製の毒性の強いものもあります。蜜蝋(ミツロウ)キャンドルといって売られているものの中にも固めるためにパラフィンを入れているものもあります。キャンドルは食べ物ではないので成分の表示義務はありません。しかし直接食べなくても、その成分は体内に取り入れられるのです。
自然保護によって、ミツバチの世界を守りたい!
オーストラリア産の蜜蝋(ミツロウ)は世界中で最も品質が高いワックスのひとつです。その品質の高さは主としてミツバチ達が集うユーカリの木と関係があると言われています。
ノーザンライト社は、ミツロウを集めるビーズキーパーたちと協力しながら、ミツバチのコロニーを守り、増やしていくことを第一に考えてミツロウを収穫しています。ビーズキーパーたちは、ミツバチの巣箱からはみ出したり、使われなくなったりした巣箱のミツロウを手作業で集めているのです。
ミツバチのコロニーを守り、増やしてゆくことは、地域の環境を守ることにもつながります。なぜなら、ミツバチは植物に育てられ、植物もまたミツバチに育てられて暮らしているからです。
ミツロウは石油のように限りのある資源ではなく、植物の蜜からミツバチが作り出した大気圏内の循環資源です。循環のバランスを崩さず大切に使っていけば、資源が減っていくことはありません。ミツロウキャンドルは、私たちに自然とともにある生き方を思い起こさせてくれます。
ノーザンライト社は、工場も自然との共生を考えた施設になっています。ミツロウを溶かすのは太陽の熱。工場内の温度が上がりすぎたときは、タンクにためた雨水を使って冷やします。
サンルームつき工場 |
雨水タンク |
その中にあって、ノーザンライトの蜜蝋(ミツロウ)が特にピュアであることには二つの理由があります。ひとつは、ノーザンライトの主な蜜蝋(ミツロウ)採取地であるオーストラリア東海岸の自然環境です。ここでは、一年中気候が温暖なので、蜜蝋(ミツロウ)が固まる前に取り出すことができます。一度固まった蜜蝋(ミツロウ)から混じっているプロポリスや汚れを取り除くのは困難だということです。また、時間をかけてガラス張りの場所で日光に晒すサンベーキングという工程を加えるため、色がきれいな薄いクリーム色になります。もうひとつの理由は、ノーザンライト社の創設者ジェフリー ギブス氏のピュアであることへのこだわりです。
創設者ジェフリー ギブス氏のこだわり
ディッピングキャンドルのつくりかた
カンごと湯せんして、ドロップ状のミツロウを溶かし、液体にします。
① セットのカンからミツロウ以外をとり出す
② 小さめのナベに2-3cmの深さまで水を入れる
③ カンをそのままナベに入れ湯せんする
④ ミツロウを完全に溶かし、液体にする
セットに入っているめん糸にミツロウをしみ込ませ、灯芯にします。
めん糸をミツロウに浸します。 |
熱いので注意しながら、灯芯を伸ばします。 |
① めん糸のはじを持ち、溶けたミツロウに浸す ② 糸をひきあげ、まっすぐに伸ばす ③ 最初に持っていた糸のはじまでミツロウに浸す |
溶けたミツロウに灯芯を浸けては出して固め年輪のように太らせていく方法です。
① 準備2で作った灯芯をかんの高さより2-3cm長く切る
② ミツロウが溶けたら、カンをナベからとり出し、平らで断熱性のある下敷(タイル・ダンボール・まな板など)にのせる
③ 灯芯のはじを持って、溶けたミツロウに浸す
④ すばやく引き上げる
⑤ 表面が白っぽく固まるまで待つ
⑥ ③~④を繰り返す
⑦ ある程度の太さになったら、下敷にキャンドルの底を優しくトントンとあてて平らにする
⑧ 好きな形、太さになったら終わりにする
浸すときはすばやく。サッとつけてサッと出す。 | 引き上げたら表面が白っぽく固まるまで待つ。 | 浸けすぎると一度ついたミツロウが溶けるので注意。 | このくらいの太さになったら、キャンドルの底を平らにします。 | 気に入った太さになったら終わりにします。 |
型ぬきキャンドルのつくりかた
カンごと湯せんして、ドロップ状のミツロウを溶かし、液体にします。
① セットのカンからミツロウ以外をとり出す
② 小さめのナベに2-3cmの深さまで水を入れる
③ カンをそのままナベに入れ湯せんする
④ ミツロウを完全に溶かし、液体にする
セットに入っているめん糸にミツロウをしみ込ませ、灯芯にします。
めん糸をミツロウに浸します。 |
熱いので注意しながら、灯芯を伸ばします。 |
① めん糸のはじを持ち、溶けたミツロウに浸す ② 糸をひきあげ、まっすぐに伸ばす ③ 最初に持っていた糸のはじまでミツロウに浸す |
いろいろな型をつかい、ミツロウを流し込み思い通りの形のキャンドルをつくります。
① 型を用意する
② 灯芯を型の高さより2-3cm長く切る
③ 料理用バットや紙箱など底の平らな容器にオーブンシートを敷き、型をおく
④ 用意した灯芯を割箸にはさみ、型の上にセットする
⑤ ミツロウを湯せんから出して、型の底にいきわたる程度に少し流し込む
⑥ ミツロウの表面が白くなりだした頃に、残りのミツロウを注ぐ
⑦ 完全に冷え、型とミツロウの間にすき間ができてきたら、取り出す
新しい割箸なら割ずにそのまま芯をはさみ、古いものははさんで輪ゴムでとめる。 |
注ぎ口のある容器や、飲み口を1ヶ所つぶした紙コップなどを使うと便利。 |
型のかたちによっていろいろつくれます。 |
ミツロウねんどキャンドルのつくりかた
カンごと湯せんして、ドロップ状のミツロウを溶かし、液体にします。
① セットのカンからミツロウ以外をとり出す
② 小さめのナベに2-3cmの深さまで水を入れる
③ カンをそのままナベに入れ湯せんする
④ ミツロウを完全に溶かし、液体にする
セットに入っているめん糸にミツロウをしみ込ませ、灯芯にします。
めん糸をミツロウに浸します。 |
熱いので注意しながら、灯芯を伸ばします。 |
① めん糸のはじを持ち、溶けたミツロウに浸す ② 糸をひきあげ、まっすぐに伸ばす ③ 最初に持っていた糸のはじまでミツロウに浸す |
ミツロウは手で温めるとやわらかくなります。ねんど遊びで好きな形をつくるキャンドルです。
① 料理用バットや紙箱など底の平らな容器にオーブンペーパーを敷き、四辺を折って壁のようにします(下の写真をご参考にしてください)
② 溶かしたミツロウを一気に流し込む
③ 固まるまで待つ
④ ③で固まったミツロウを手で温めてやわらかくし、ねんどのようにこねて好きな形をつくります
⑤ ④でつくった形の中心に竹串で穴をあけ、そこに準備2でつくった灯芯を通す
オーブンシートの上に一気にミツロウを流し込みます。ミツロウねんどをまぜればいろいろな色に。 |
色つきのミツロウねんどをつくってみよう
ミツロウシートをつくるときに、ミツロウクレヨンを一緒に溶かせば、好きな色のミツロウねんどがつくれます(普通のクレヨンでも代用できます)。
キャンドル本体に色をつけてみよう
キャンドルをつくるときにクレヨンを一緒に溶かせば、
キャンドル本体を色つきにすることができます。
キャンドルに香りをつけてみよう
キャンドルをつくるときに、ミツロウに精油を入れればアロマキャンドルになります。