地球温暖化の原因となっている二酸化炭素(CO2)の大きな吸収源として,森林が注目されています。京都議定書では,日本の二酸化炭素(CO2)の排出量を1990年の水準より6%削減することが義務づけられています。そのうち3分の2にあたる3.9%を森林(による吸収)が担っています。
農作物を秋に収穫するように人間の植林によりつくられている森林は,50年~60年ほどしたら,刈り取ります(主伐)。
また,森林が育つ過程では,下刈や間伐を行い,木が伸び伸びと育つ環境を与える必要があります。
ところが,日本のほとんどの森林は,下刈や間伐がされず,放置されており,森林が本来の姿で機能していません。安い外国産の木材に押され,国産材が普及していないからです。
森林を整備するためには,下刈や間伐が必要です。そして,主伐したら植林して再び森を育てる。この循環が森林の本来の姿です。日本の森林を本来の姿に戻すには,国産材製品の普及が必要です。このことが,日本の森を育て,CO2の吸収にもつながっていきます。
※「下刈」とは植栽した苗木の生育を妨げる雑木等を刈り払う作業です。
※「間伐」とは生長過程で過密になった森林に対して,本数を減らすために抜き伐る作業です。
※「下刈」や 「間伐」は健全で活力ある森林を育成するために必要不可欠な作業です。
掲載している文章は財団法人日本木材総合情報センター 「木net」から許可を頂いて転載しています。
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