1.合成洗剤の多くは石油から作られています
- 合成洗剤の多くは石油から作られています。水環境を汚染し地球環境を壊す元凶と云われるゆえんです。
- また、世界中で石油の採掘可能年数は、この先43年とまで云われています(通産省・資源エネルギー庁の委託機関(財)日本エネルギー経済研究所の試算による)。あと、43年、どんどん使っても良いものでしょうか?
2.アメリカで合成洗剤による被害が続出
- そればかりではありません。アメリカでは、合成洗剤被害報告件数が、1998年で合計208970件あります(米国毒物コントロールセンター調査による”アメリカの洗浄剤関連の暴露被害報告”による)。その多くが訴えられています。しかし、表面化しないような何らかの「裏」があるのではないかと云われています。「儲かるビジネスに」には、いろいろとあるのでしょう。
- ちなみに、「天使は清しき家に舞い降りる」の著者、南カリフォルニア在住のカレンローガンや、「そうじの女王が教える世界一のそうじ術」の著者、ミシガン生まれのリンダコブが、アメリカでハリーポッターを抜いてミリオンセラーになりました。アメリカでは合成洗剤に疑問を持ち、石けんを推奨する人たちが増えていることを、この本は証明しているのです。
3.「合成洗剤は有害です」と日本でも、国が太鼓判!
- 日本でも1999年の通常国会で決められた「PRTR法」(化学物質管理法)の中で、「こういう化学物質を野放しにしてはいけない」という管理徹底をすることになりました。
- その中に揚げられた354品目は悪の元凶、この中にはダイオキシンをはじめ、ニノフェノール、PCBなど環境ホルモンをはじめとする物質が指定されました。そして合成洗剤に含まれるLAS「アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」もその一つとして揚げられているのです。
4.重い腰を上げざるを得なくなったお役所
- 今まで、合成洗剤について、通産省や厚生省は、色々な答弁で、通常の使用なら問題がないという言い方で、石けんの方が良いと中々いえなかったのですが、今度は環境庁、通産省、厚生省すべてが、合成洗剤成分は有害であると決定したということです。
- これは非常に重要なことです。これを決められた後、合成洗剤メーカーは有害化学物質で商品を作っているのはイメージが悪いので、業界として、その指定をはずしてくれという要望を役所に提出したのですが、却下されたという事実がありました。
- 今まででしたら、そういう大手企業の圧力に大抵役所の方が負けて、結局は要望受け入れになってしまうのでしたが、今回は業界の要望を否定したという珍しい現象が起きたわけです。
- ちなみにアメリカ、ヨーロッパでは、10年も前に同じような法律ができているのです。日本だけがこういう法律が無くて、OECD(経済協力開発機構)から、日本も早く法律を作れと勧告されていたのですが、役所もやっと重い腰を上げたということです。