季節のアロマテラピー~風邪予防~

秋の深まりとともに冬の訪れを感じるようになりました。 秋は空気が乾燥し、東洋医学では肺の季節。 肺は呼吸だけでなく気や水分を巡らせ、 お肌の潤いや、全身のバリア機能も担うと 東洋医学では考えられています。

植物の芳香成分には、植物が自らを守るために備えた さまざまな作用があります。肺に負担がかかるこの季節、 つらい呼吸器系の諸症状を和らげたり、感染症の予防をするために、 植物の恵みであるアロマテラピーを活用することはとてもおすすめです。

今月のアロマテラピーは、芳香浴や胸元へオイルを塗布することで、 肺や呼吸器をいたわり、日々を健やかに過ごす方法をご紹介します。 秋の夜長をゆったりと楽しめる季節である一方、 冬至に向けて日が短くなることで、どこかもの悲しさを感じやすいのも秋の特徴です。 そんな季節にも、植物の香りは気持ちや体調にそっと寄り添ってくれます。

今月のおすすめの精油や使い方についてぜひご参考になさってみてください。


今月のおすすめ精油

「ユーカリ(ラディアタ)」

香りの中にシャープな辛味を感じるユーカリの香りは、 鼻から身体全体に風が吹き抜けるようなすっきり爽やかな印象。

オーストラリアの先住民アボリジニは、感染症や発熱の治療に はじめてユーカリを用いていたと言われますが、自然療法において、 去痰作用や抗カタル作用で知られるユーカリ精油は 風邪にまつわる呼吸器系の諸症状に有効とされています。

呼吸を楽にしてくれるのは体調面だけでなく、感情的にも気分を一掃し、 心の風通しが良くなることを感じられる、そんな精油です。

ユーカリは刺激の強い精油に分類されますが いくつか種類がある中の「ラディアタ」は比較的刺激がやわらかく、 ブレンドオイルでのお肌への活用や、お子様やご高齢の方が いらっしゃる家庭での芳香に使用しやすいオイルです。 低濃度から様子をみてご使用ください。



今月のおすすめブレンドレシピ

ユーカリ(ラディアタ)×ペパーミント」

呼吸器系の諸症状をすっきりさせたいときに、 清涼感ある爽やかな芳香です。風邪の予防としても、 お部屋の空気を清浄にしてくれます。 頭をクリアにし、集中力を高めてくれます。

「ユーカリ(ラディアタ)×オレンジ(スイート)」

オレンジ(スイート)の甘さのある柑橘の香りが
ユーカリの爽やかな芳香を緩和して、やわらかな空間を演出してくれます。
お休み前の芳香にもおすすめです。

今月おすすめの使い方

1. ディフューザーを使用して、精油で芳香浴。 小さなカップにお湯を注ぎ、ユーカリ(ラディアタ)を数滴おとせば、 空気の乾燥による症状を緩和し、香りと蒸気で呼吸器に潤いを与えてくれます。

2. キャリアオイルに、ユーカリ(ラディアタ)や真正ラベンダー、 フランキンセンス、ティートリーをお好みで数種類ブレンドし、 喉元~デコルテに塗布すると、精油の香りを吸入することにより、 呼吸器の症状が楽に感じられます。
※ブレンドオイルは、キャリアオイル10mlに対して精油合計2~4滴まで(1~2%)を 目安にブレンドしてください。

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