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部屋干しの問題点

部屋干しの問題点

 せっかく洗った衣類なのに、室内干しをしたまま時間が経過すると、生乾きでイヤな匂いが漂ってきます。「生臭いニオイ」「カビのニオイ」「雑巾のようなニオイ」とさえ言われる「ニオイ」の原因は、洗濯しても落ち切れなかった皮脂や、体から分泌される汗のたんぱく汚れが、洗濯物に残った僅かな水分と、石鹸カスを栄養分として雑菌繁殖してしまうためです。洗濯物がくさいというのは、バイ菌が繁殖してしまっていることに他なりません。この時に即天日干しができれば、日光で消毒できるのですが、湿った状態で放置されたり、乾燥に時間が掛かったりすると雑菌の格好の住処となって繁殖を促すことになり、匂いの根本原因となるのです。
 大手洗剤メーカーの調査によれば、部屋干し臭発生のメカニズムでは、(1)着用・洗濯を繰り返した衣類で発生し、おろし立ての衣料では発生しない。(2)洗濯物を部屋に干した場合にのみ発生し、屋外天日干しをした場合には発生しない。(3)主なニオイ成分は先にあげた皮脂汚れやたんぱく質汚れの分解物であるということなどから、以下のように結論づけされています。
 「部屋干し臭」は、体から分泌されて衣類に付着し、洗濯で完全に落としきれない「皮脂汚れ」や、「たんぱく質汚れ」などの汚れが原因となり、汚れ自身の化学的な分解、菌による作用、部屋干し時の高湿度条件などで生成すると推察されています。



『その他の要因』

(1)食生活の変化
 食生活の欧米化、肉食化により(汗、体臭)などの外分泌物が増え体臭が強くなっていること。

(2)衣類の複雑化
 ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、木綿などの天然繊維よりも湿気がこもりやすいので、汗ばむ季節になると雑菌が繁殖しやすく、その為に匂いが付きやすくなるとも言われています。また、衣類の形状が複雑化し、汚れが取れにくくなっています。

(3)洗濯・乾燥の粗雑化
 共働きが増え、洗濯物を毎日のようにするということが少なくなり、多くの場合、衣類を何日もカゴや洗濯機の中に詰め込んで放置しておくという家事スタイルになってきており、この間にバクテリアやカビが繁殖してしまう。

(4)洗濯機の変化
 洗濯機のすすぎの方法も変化してきており、洗濯した汚水を「完全に排水⇒清水をためて⇒すすいだ水を完全に排水」というやり方(=回分式)の時と比べて近年多い注水式では、汚れが残りやすくなっていること。

(5)洗剤の変化
 自然の力(草木などの成分)を利用して洗濯をしていた頃や、その後の「洗濯石鹸」を利用していた頃も、石鹸臭が残ることはあっても今日問題になっているような悪臭がするようなことはありませんでした。
「石油系の合成洗剤を使用するようになってから、この問題が出てきた」(石鹸メーカー)ようです。
 また、化繊やプラスティックに好んで棲み付くカビが多くなったという点も見逃せません。さらに近年では、洗濯物のマスキングを主目的とした香料&柔軟剤を洗濯時に使用する消費者が多くなってきましたが、一時的には心地よい香りに思えても、その後、使用されている界面活性剤をはじめ、合成香料や分散剤、安定剤など化学成分が繊維に付着、浸透しそれらが洗い切れなかった場合にもニオイの元となる可能性も否定できません。

(6)住宅事情と干し方の変化
 昔は洗って絞った後は、そのまま竿にかけて日光と風に当てて干していましたが、都市生活では物干し場は狭く、ユーティリティーやサンルームといった場所よりもリビングなどに室内干しするケースも少なくないので、常に食べ物やペットなどといった生活臭全般にも晒されることになります。また、近代住宅の高機密性という長所の反面、風通しや通気性の悪さがそもそも住宅内の湿気やカビの発生さえも引き起こしているのが現状です。室内干しは、そういう環境下で様々なニオイを発生させているのです。
 このような悪条件を検証した結果、ほとんどの臭気は細菌・カビ類の繁殖によるものであり、従って、これらへの抗菌・繁殖抑制対策は女性たちのニーズと考えられています。


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