ささ和紙

古来の生活の知恵━和紙と隈笹

ささ和紙ってどんな繊維?

 ささ和紙とは日本人が慣れ親しんできた和紙に、大自然の恵み「くまざさ」を漉き込み、よりをかけ、結び目のない丈夫な1本の糸にして織り上げたものです。くまざさの天然の抗菌力と、和紙の機能性を兼ね備えた温故知新のテキスタイルです。
 ささ和紙の糸は強く、洗うことのできる繊維です。そして、その機能性や抗菌性が洗濯によって弱まってしまうことはありません。繊維の構造上ケバがないため、チクチクせずわたぼこりも発生しません。肌にストレスをかけず、清潔にご使用いただける繊維です。

ささ和紙に込められた思い

 ささ和紙は、人間が健やかに暮らせるような製品を作りたいという思いから生まれました。現在、私たちの生活をとりまく多くのものに、本来なら使わずにすませたい成分が多く使われています。
 ささ和紙製品は、身近にある化学物質をメインとした製品を生活から遠ざけ、皮膚の力を取り戻すことを目的に開発されました。生活の様々なシーンから、環境負荷の高い化学合成物質を減少させることは、地球環境の改善にもつながっていきます。
 ささ和紙製品に使用される隈笹は、1年で大きく成長するので森林破壊を起こしません。また、和紙の製造工程の中で、合成化学溶剤を使うこともありません。廃棄した場合も穏やかに土に返ります。燃やしても埋めても、地球環境を害しません。
 化学合成物質や、それらを主とした製品で囲まれてしまっている私たちの生活を、少しずつ本来の自然の健やかさに戻していけるといいですね。

古来の生活の知恵━和紙と隈笹

ささ和紙ができるまで

"紙から布へ"
隈笹を漉き込んだ和紙を糸にし、布に織り上げていく4つの工程をご紹介します。

1)製紙
和紙を作る工程で和紙の原料と一緒に隈笹のフレーク(太陽光で葉緑素が分解されないように改良された隈笹の繊維)をすき込みます。この段階ではシート状の和紙(ささ和紙)になっています。
2)スリット
シート状のささ和紙を細長くスリットします。スリットとは紙を直線に連続してカットし、テープ状にすることです。細くカットすれば細い糸、太くカットすれば太い糸を作ることが出来ます。
3)撚糸(ねんし)
スリットされたささ和紙テープをこよりを撚る要領で撚りをかけていきます。これによって、テープが糸になります。糸にすることで、織ったり編んだり、様々な製品化が可能になります。
4)製織
撚糸されて作られたささ和紙糸を、縦・横に組み合わせ、織機で織り、布(SASAWASHI)にします。



日本の生活とささ

古来、和紙は、日本の生活文化の中で、人々に親しまれてきました。世界の紙の中で日本の和紙ほど生活文化財として多彩な用途を持っている紙はないでしょう。その原因は、和紙が洋紙に比べて粘り強く、加工性が豊かであること。そして独特の美しさがあること。
和紙の用途の代表例として、書写材や、扇子、ランプシェードなどがありますが、一番身近なところでは、日本家屋に使われている障子です。障子は日本の高温多湿の風土の中で、部屋の湿度を調節し、部屋に柔らかい光をもたらしています。和紙には、優れた機能性と共に、人々の心を和ます作用があるのです。
隈笹もまた、古くから、東洋の世界で、生活の中に使われてきた歴史を持っています。
まずよく知られていることとして、熊が冬眠する前に、大量の隈笹を食べるということがあります。

熊の冬眠と隈笹
ささ和紙製品が持っている、とても効果的な健康作用は、天然の隈笹が持っている効能を、そのまま生かしているところから来ています。その原点である隈笹について、簡単にご説明しましょう。

隈笹が持つ天然成分を、和紙に生かす

隈笹は、主に本州の高原地帯や、北海道の山野に群生するイネ科の植物です。ほぼ60年間、枯れずに地中の養分を吸い上げながら、たくましく成長します。隈笹の生命力が強いのは、地中で根を十分に繁茂させているからです。だから冬になっても枯れずに雪の中で越年するほどの、強い生命力を持っています。冬眠前の熊がそれを食べることでも知られています。

なぜあの大きな体の熊が、冬眠の前に、必ず隈笹を食べるのでしょうか。熊は冬の間、冬眠しますが、冬眠する前に一冬を過ごせるだけの大量の餌を食べます。冬眠中は眠っているので排出行為ができません。不要物資を体外に排出できないので、普通ならば腸内で異常発酵し、血液を通して体中に毒素がまわってしまいます。これを防ぐために、熊は冬眠前に大量の餌を食べた後、さらに大量の隈笹を食べるのです。熊はクマ笹に血液浄化作用や解毒作用があることを本能的に知っています。そして春になって冬眠から目覚めた時、最初に食べるのは隈笹なのです。ちなみに隈笹の隈とは、越年すると葉の回りに白い“隈取り”ができることから来ているそうです。

もちろん隈笹の効果に注目していたのは、熊だけではなく、人もその生活の中に取り入れてきました。日本人の食文化の中で、笹は色々な形で使われてきました。笹だんごはもち米とうるち米とを半々にまぜ、よもぎを入れて笹の葉に包んだものですが、笹だんごは戦国時代の合戦の時に保存食物としたのが始まりといわれています。他にも笹アメやチマキに使われたり、身近なところでは、すし屋のネタの敷物に隈笹が使われています。これらはいずれも笹の防腐効果を利用したものですが、それは隈笹の葉にビタミンKが大量に含まれていて、その抗菌作用や、クロロフィルの制菌作用などにより、食物の腐敗が抑制されているのです。

中国では明朝時代に、李時珍が1000種ほどの薬を書き連ねた【本草綱目】に隈笹が記載されています。喘息、去痰、十二指腸潰瘍、腎臓病、浮腫、止血に効き目があるとされ、炎症や悪性の腫れものへの塗布剤としても使われてきました。隈笹には葉緑素(クロロフィル)、多糖体、リグニン、食物繊維、ビタミンK をはじめとする各種ビタミン、アミノ酸など体に有効な成分が豊富に含まれ、その効能・作用は多岐にわたっています。細胞賦活作用、血液浄化作用、免疫賦活作用、創傷治癒促進作用、造血作用、殺菌、制菌作用、脱臭作用、抗アレルギー作用、他
*参考文献「クマ笹の秘密」 大泉和也 著

こうした働きや歴史を持つ隈笹を、もういちど、日常生活に溶け込ませようと開発されたのがささ和紙製品です。それは、隈笹と和紙の良い部分を融合させた“新しい生活用品”。古来の伝統的な東洋の生活文化を、新しい技術で現代に蘇らせました。

隈笹が持つ天然成分を、和紙に生かす

ささ和紙開発チームが、注目したのは、上記のような隈笹が持っている自然の抗菌・防臭作用です。隈笹の葉からエッセンスを抽出すると、天然成分が含まれた隈笹原液ができあがります。しかしこの液体のままで製品にしても、液体はいつか乾いてしまうので、効果が持続しません。そこで考えたのは隈笹原液から作ったフレーク(小片)を和紙に漉き込むことでした。こうすれば、隈笹成分のエッセンスが、そのまま生かされ、いつまでも持続します。研究を重ねた結果、このアイデアを実用化することに成功しました。

独自工法により、和紙を作る際に隈笹フレークを漉き込み、糸に加工し、布に織り上げていきます。こうして大変ユニークな健康に寄与する効果を持った、新しい素材として"ささ和紙布"と、ささ和紙製品が誕生したのです。


*注
通常クマササは、植物体から抽出されると、太陽光によって葉緑素が短時間に分解され、効能が著しく低下してしまいます。しかし木村光雄工学博士との共同開発により、太陽光によって分解されないように改良されたクマササを和紙に漉き込むことに成功しました。

ささ和紙商品はこちら

ささ和紙ができるまで

"紙から布へ"
隈笹を漉き込んだ和紙を糸にし、布に織り上げていく4つの工程をご紹介します。

1)製紙
和紙を作る工程で和紙の原料と一緒に隈笹のフレーク(太陽光で葉緑素が分解されないように改良された隈笹の繊維)をすき込みます。この段階ではシート状の和紙(ささ和紙)になっています。
2)スリット
シート状のささ和紙を細長くスリットします。スリットとは紙を直線に連続してカットし、テープ状にすることです。細くカットすれば細い糸、太くカットすれば太い糸を作ることが出来ます。
3)撚糸(ねんし)
スリットされたささ和紙テープをこよりを撚る要領で撚りをかけていきます。これによって、テープが糸になります。糸にすることで、織ったり編んだり、様々な製品化が可能になります。
4)製織
撚糸されて作られたささ和紙糸を、縦・横に組み合わせ、織機で織り、布(SASAWASHI)にします。

古来の生活の知恵━和紙と隈笹
隈笹が持つ天然成分を、和紙に生かす
ささ和紙ができるまで
ささ和紙の特徴
ささ和紙 Q&A

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日本の生活とささ

古来、和紙は、日本の生活文化の中で、人々に親しまれてきました。世界の紙の中で日本の和紙ほど生活文化財として多彩な用途を持っている紙はないでしょう。その原因は、和紙が洋紙に比べて粘り強く、加工性が豊かであること。そして独特の美しさがあること。
和紙の用途の代表例として、書写材や、扇子、ランプシェードなどがありますが、一番身近なところでは、日本家屋に使われている障子です。障子は日本の高温多湿の風土の中で、部屋の湿度を調節し、部屋に柔らかい光をもたらしています。和紙には、優れた機能性と共に、人々の心を和ます作用があるのです。
隈笹もまた、古くから、東洋の世界で、生活の中に使われてきた歴史を持っています。
まずよく知られていることとして、熊が冬眠する前に、大量の隈笹を食べるということがあります。

熊の冬眠と隈笹
ささ和紙製品が持っている、とても効果的な健康作用は、天然の隈笹が持っている効能を、そのまま生かしているところから来ています。その原点である隈笹について、簡単にご説明しましょう。

隈笹が持つ天然成分を、和紙に生かす
隈笹(くまざさ)について

隈笹は、主に本州の高原地帯や、北海道の山野に群生するイネ科の植物です。ほぼ60年間、枯れずに地中の養分を吸い上げながら、たくましく成長します。隈笹の生命力が強いのは、地中で根を十分に繁茂させているからです。だから冬になっても枯れずに雪の中で越年するほどの、強い生命力を持っています。冬眠前の熊がそれを食べることでも知られています。

なぜあの大きな体の熊が、冬眠の前に、必ず隈笹を食べるのでしょうか。熊は冬の間、冬眠しますが、冬眠する前に一冬を過ごせるだけの大量の餌を食べます。冬眠中は眠っているので排出行為ができません。不要物資を体外に排出できないので、普通ならば腸内で異常発酵し、血液を通して体中に毒素がまわってしまいます。これを防ぐために、熊は冬眠前に大量の餌を食べた後、さらに大量の隈笹を食べるのです。熊はクマ笹に血液浄化作用や解毒作用があることを本能的に知っています。そして春になって冬眠から目覚めた時、最初に食べるのは隈笹なのです。ちなみに隈笹の隈とは、越年すると葉の回りに白い“隈取り”ができることから来ているそうです。

もちろん隈笹の効果に注目していたのは、熊だけではなく、人もその生活の中に取り入れてきました。日本人の食文化の中で、笹は色々な形で使われてきました。笹だんごはもち米とうるち米とを半々にまぜ、よもぎを入れて笹の葉に包んだものですが、笹だんごは戦国時代の合戦の時に保存食物としたのが始まりといわれています。他にも笹アメやチマキに使われたり、身近なところでは、すし屋のネタの敷物に隈笹が使われています。これらはいずれも笹の防腐効果を利用したものですが、それは隈笹の葉にビタミンKが大量に含まれていて、その抗菌作用や、クロロフィルの制菌作用などにより、食物の腐敗が抑制されているのです。

中国では明朝時代に、李時珍が1000種ほどの薬を書き連ねた【本草綱目】に隈笹が記載されています。喘息、去痰、十二指腸潰瘍、腎臓病、浮腫、止血に効き目があるとされ、炎症や悪性の腫れものへの塗布剤としても使われてきました。隈笹には葉緑素(クロロフィル)、多糖体、リグニン、食物繊維、ビタミンK をはじめとする各種ビタミン、アミノ酸など体に有効な成分が豊富に含まれ、その効能・作用は多岐にわたっています。細胞賦活作用、血液浄化作用、免疫賦活作用、創傷治癒促進作用、造血作用、殺菌、制菌作用、脱臭作用、抗アレルギー作用、他
*参考文献「クマ笹の秘密」 大泉和也 著

こうした働きや歴史を持つ隈笹を、もういちど、日常生活に溶け込ませようと開発されたのがささ和紙製品です。それは、隈笹と和紙の良い部分を融合させた“新しい生活用品”。古来の伝統的な東洋の生活文化を、新しい技術で現代に蘇らせました。

隈笹が持つ天然成分を、和紙に生かす

ささ和紙開発チームが、注目したのは、上記のような隈笹が持っている自然の抗菌・防臭作用です。隈笹の葉からエッセンスを抽出すると、天然成分が含まれた隈笹原液ができあがります。しかしこの液体のままで製品にしても、液体はいつか乾いてしまうので、効果が持続しません。そこで考えたのは隈笹原液から作ったフレーク(小片)を和紙に漉き込むことでした。こうすれば、隈笹成分のエッセンスが、そのまま生かされ、いつまでも持続します。研究を重ねた結果、このアイデアを実用化することに成功しました。

独自工法により、和紙を作る際に隈笹フレークを漉き込み、糸に加工し、布に織り上げていきます。こうして大変ユニークな健康に寄与する効果を持った、新しい素材として"ささ和紙布"と、ささ和紙製品が誕生したのです。


*注
通常クマササは、植物体から抽出されると、太陽光によって葉緑素が短時間に分解され、効能が著しく低下してしまいます。しかし木村光雄工学博士との共同開発により、太陽光によって分解されないように改良されたクマササを和紙に漉き込むことに成功しました。

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